健康食品・サプリメントの泉
納豆
1871年(明治4年)11月、5人の7歳〜14歳の少女が岩倉使節団の一員としてアメリカ留学に旅立ちました。
その中でもっとも幼かったのが津田梅子(つだうめこ)で、津田梅子は12年後に日本に帰国したときには日本語をすっかり忘れてしまっていました。
そのため、津田梅子は母や弟たちと会話もできなかったそうですが、それ以上に落胆したのはその当時の日本女性の地位と意識だったそうです。
悲壮ですね。
それでも津田塾大学を創設し、教育者として日本女性の地位や意識の向上に努力を重ねられたのは立派というほかはありません。
帰国時に津田梅子の目にアメリカと日本とどちらが異国に映ったかは明らかです。
でも、津田梅子が納豆を幼少時から食べていたなら、日本に帰って納豆を食べた瞬間に日本人であることを思いだすはずです。
そのくらい納豆は日本人の食生活の中に密着しています。
皆さんも毎日納豆を食べるのではありませんか?
納豆とは
納豆(なっとう)は蒸した大豆に納豆菌を加えて発酵させた発酵食品です。
糸引き納豆と塩辛納豆に大きくわけられますが、一般的には糸引き納豆のことをいいます。
さらに大豆ではなく、小豆や黒豆などのほかの豆を使ったものや、糸引き納豆に麴(こうじ)などを加えてさらに発酵させた納豆などいろいろな種類の納豆があります。
糸引き納豆は一般的には蒸した大豆に納豆菌を加えて発酵させたもので、市場に出回っている納豆の大半は糸引き納豆です。
塩辛納豆は大豆から麴をつくり、塩水中でさらに数か月熟成させて乾燥したもので、寺納豆ともいわれています。
塩辛納豆は奈良時代に中国から伝わった豉(し)といわれるものです。
糸引き納豆は秋田県横手市金沢あたりが発祥といわれています。
後三年の役(1083年)で源義家(みなもとのよしいえ)と清原家衝(きよはらのいえひら)の戦いの最中に軍馬の飼料の煮豆を稲わらでくるんでおいたところ糸引き納豆になったともいわれています。
ただし、納豆といういい方は、豉である塩辛納豆は昔、寺の台所である納所(なっしょ)でつくって食べていたので納所豆(なっしょまめ)といわれていて、これがつまって納豆といわれたのが正解のようです。
なお、豆腐も納豆もどちらも中国から伝わってきて、日本に伝わったときに納豆と豆腐といういい方が入れ代わったというのは誤りです。
漢字の意味からすると、豆腐は豆が腐ったもの、発酵したもので納豆として販売されているものをいい、納豆は豆を箱などの型に納めたもので豆腐として販売されているものをいうというのがわかりやすいのですが。
納豆の栄養価
納豆にはタンパク質、脂質やカルシウム、鉄などのミネラル、イソフラボンなどのポリフェノールなどもともとの大豆の成分と納豆菌による発酵の産物の成分があります。
大豆は肉に匹敵するほどの大豆タンパク、リノール酸、サポニン、カリウムなど高血圧に効能が期待できる成分を含んでいますので、納豆は血圧を下げる効能が期待できます。
イソフラボンなどのポリフェノールは体内の活性酸素を抑制する効能が期待できます。
大豆に含まれるビタミンのビタミンEやセレンなどのミネラル成分によって発ガン物質を抑制する効能も期待できます。
大豆には食物繊維が豊富に含まれています。
さらに、食物繊維と同じ働きを持つタンパク質の一種、ポリグルタミン酸を含み、腸内で吸収されることなく、食物繊維といっしょに働き、便秘の予防の効能が期待できます。
納豆は納豆菌による発酵の結果、大豆には少ないビタミンB2が倍近く増えています。
ビタミンB2は大豆100g中に0.3㎎ですが、納豆には0.56㎎含まれています。
ビタミンB2は脂肪を代謝する補酵素として働き、血液中の余分な脂肪を取り除き、体脂肪を減らす効能が期待できます。
また、ビタミンB2は動脈硬化の予防や脳梗塞(のうこうそく)、心筋梗塞(しんきんこうそく)の予防の効能が期待できます。
納豆特有の成分としてはナットウキナーゼがあります。
これは納豆菌で発酵させることによって生まれる酵素で大豆でも黒豆でも納豆であれば産生されます。
ナットウキナーゼは心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす要因とされている血管の中にできる血のかたまりの血栓を溶かして血液をサラサラにするという効能が期待できます。
納豆菌が発酵してつくりだす有用成分には、ほかにビタミンKがあります。
自然界に存在するビタミンKにはビタミンK1とビタミンK2があります。
ビタミンK1は植物の葉緑素によってつくられますので、緑色の野菜、海藻、緑茶に多く含まれます。
ビタミンK2は納豆菌などの微生物がつくりだすビタミンで、腸内細菌や、納豆、チーズなどに含まれます。
納豆に含まれるビタミンK2は野菜に含まれるビタミンK1より効率よくカルシウムといっしょに働き、骨を丈夫にする効能を高め、骨粗しょう症の予防に効能が期待できます。
納豆菌が産生するジピコリン酸には抗菌作用があり、納豆菌に含まれるタンパク質分解酵素などと協働してO-157などの病原性大腸菌の増殖を抑える効能が期待できます。
納豆菌は腸内フローラの善玉菌(ぜんだまきん)であるビフィズス菌などのエサとなってビフィズス菌などを元気づけ、腸内環境をする効能が期待できます。
納豆は認知症の予防、記憶力の向上にも効能が期待できます。
納豆は大豆加工食品のなかでも、リン脂質の一種であるレシチンを多く含んでいます。
レシチンは体内に吸収されると血液中のコリン濃度を引き上げて脳内でアセチルコリンという神経伝達物質になります。
アセチルコリンはとくに記憶の形成に重要で、レシチンをとることはアセチルコリンの生成を活性化し、記憶力や集中力、学習能力を強化することにつながることが期待できます。
納豆を長期間食べることは変形性関節症などの予防や症状の改善に効能が期待できます。
最近の研究で、納豆の成分に新型コロナウイルスの感染を阻害する効果があることが確認されています。
ただし、培養細胞を使った実験のため、実際に納豆を食して新型コロナウイルス感染症を防ぐ効果が確認されたわけではありません。
そのため、感染者を増やさないようにすることができるかどうかは今後の検証をまたないといけません。
納豆の摂取の注意点
納豆に含まれるビタミンKは抗凝血剤のワーファリンの作用に影響します。
ワーファリンは脳梗塞や心筋梗塞、心房細動、肺塞栓症などの原因となる血栓を溶かし、疾患の予防や治療に使われる抗凝血剤です。
ワーファリンはビタミンKによって効能が弱くなるため、ビタミンKを多く含む食物を摂るとワーファリンの効能が弱くなってしまいます。
ビタミンKは納豆やクロレラ、青汁などにとくに多く、また、緑色の野菜や海草類にも多く含まれます。
ワーファリンを処方されている方は納豆を食べるまえに必ず循環器内科などの専門医とご相談ください。
納豆のまとめ
納豆は蒸した大豆に納豆菌を加えて発酵させた発酵食品です。
糸引き納豆と塩辛納豆に大きくわけられますが、一般的には糸引き納豆のことをいいます。
納豆にはタンパク質、脂質やカルシウム、鉄などのミネラル、イソフラボンなどのポリフェノールなどもともとの大豆の成分と納豆菌による発酵の産物の成分があります。
大豆は大豆タンパク、リノール酸、サポニン、カリウムなど高血圧に効能が期待できる成分を含んでいますので、納豆は血圧を下げる効能が期待できます。
イソフラボンなどのポリフェノールは体内の活性酸素を抑制する効能が期待できます。
大豆に含まれるビタミンのビタミンEやセレンなどのミネラル成分によって発ガン物質を抑制する効能も期待できます。
大豆には食物繊維が豊富に含まれています。
さらに、食物繊維と同じ働きを持つタンパク質の一種、ポリグルタミン酸を含み、腸内で吸収されることなく、食物繊維といっしょに働き、便秘の予防の効能が期待できます。
納豆は納豆菌による発酵の結果、大豆には少ないビタミンB2が倍近く増えています。
ビタミンB2は大豆100g中に0.3㎎ですが、納豆には0.56㎎含まれています。
ビタミンB2は脂肪を代謝する補酵素として働き、血液中の余分な脂肪を取り除き、体脂肪を減らす効能が期待できます。
また、ビタミンB2は動脈硬化の予防や脳梗塞、心筋梗塞の予防の効能が期待できます。
納豆特有の成分としてはナットウキナーゼがあります。
これは納豆菌で発酵させることによって生まれる酵素で大豆でも黒豆でも納豆であれば産生されます。
ナットウキナーゼは心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす要因とされている血管の中にできる血のかたまりの血栓を溶かして血液をサラサラにするという効能が期待できます。
自然界に存在するビタミンKにはビタミンK1とビタミンK2があります。
ビタミンK2は納豆菌などの微生物がつくりだすビタミンで、腸内細菌や、納豆、チーズなどに含まれます。
納豆に含まれるビタミンK2は野菜に含まれるビタミンK1より効率よくカルシウムといっしょに働き、骨を丈夫にする効能を高め、骨粗しょう症の予防に効能が期待できます。
納豆菌が産生するジピコリン酸には抗菌作用があり、納豆菌に含まれるタンパク質分解酵素などと協働してO-157などの病原性大腸菌の増殖を抑える効能が期待できます。
納豆菌は腸内フローラの善玉菌であるビフィズス菌などのエサとなってビフィズス菌などを元気づけ、腸内環境をする効能が期待できます。
納豆に含まれるレシチンは体内に吸収されると血液中のコリン濃度を引き上げて脳内でアセチルコリンという神経伝達物質になります。
アセチルコリンはとくに記憶の形成に重要で、レシチンをとることはアセチルコリンの生成を活性化し、記憶力や集中力、学習能力を強化し、認知症の予防の効能が期待できます。
納豆には関節などにあるコンドロイチンも含まれています。
納豆を長期間食べることは変形性関節症などの予防や症状の改善に効能が期待できます。
最近の研究で、納豆の成分に新型コロナウイルスの感染を阻害する効果があることが確認されています。
ただし、培養細胞を使った実験のため、実際に納豆を食して新型コロナウイルス感染症を防ぐ効果が確認されたわけではありません。
そのため、感染者を増やさないようにすることができるかどうかは今後の検証をまたないといけません。
納豆に含まれるビタミンKは抗凝血剤のワーファリンの作用に影響します。
ワーファリンは脳梗塞や心筋梗塞、心房細動、肺塞栓症などの原因となる血栓を溶かし、疾患の予防や治療に使われる抗凝血剤です。
ワーファリンを処方されている方は納豆を食べるまえに必ず循環器内科などの専門医とご相談ください。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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