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骨
古代ギリシャの樽の中に住んでいた犬儒派の哲学者のディオゲネスは友人に物ごいをするのも平気でした。
あるときも友人にねだると、「もし君が僕を説得できたらやろう」といわれました。
すると、ディオゲネスは「もし僕が君を説得できるなら、僕は君が首をくくるように説得するよ」と答えました。
くれないのであれば、死んでしまえってか?
友人に対してひどい男ですね。
まあ、見方を変えれば、くれない友人がひどい男に見えないこともありませんね。
それでも友だちかというふうに。
ところで、骨も脳や内臓などの器官を衝撃から守っています。
見方を変えれば、そういうふうに気をつかうことによって守られているのは骨の方だといえないこともありません。
骨とは
骨(ほね)は頭蓋骨(とうがいこつ)や大腿骨(だいたいこつ)などの身体の骨格をなす硬い組織です。
骨は骨膜や骨質、および骨髄から成り立っていて、骨の大きさや形は長骨や短骨などいろいろあります。
骨の成分はリン酸カルシウムで、骨の数は大人で約206個、子どもでだいたい270個ほどあります。
大人と子どもで骨の数がちがうのは、骨盤(こつばん)や胸骨(きょうこつ)など子どものころは骨がわかれていても、大人になってくっついてしまう骨があるからです。
また、骨はとくに軟骨(なんこつ)とはっきりと区別する場合には硬骨(こうこつ)といいます。
骨の役割
骨のおもな役割はつぎの5つです。
- 身体の支持
骨は骨格と骨格筋によって姿勢を維持し、身体のさまざまな器官の重量も支えています。 - 運動
骨は関節で靭帯(じんたい)や軟骨、腱(けん)、筋肉でつながっていて、関節や骨盤などを支点、力点、作用点とすることで身体を動かし移動させています。 - 器官の保護
頭蓋骨(とうがいこつ)は脳、胸郭(きょうかく)の骨の肋骨(ろっこつ)は肺や心臓、肝臓などの重要な衝撃に弱い内臓を内部に収めて保護しています。 - 血球の産生
骨髄は血液をいっぱい含み、赤血球、白血球、リンパ球、血小板のあらゆる血球系細胞に分化できる造血幹細胞があります。 - 栄養の貯蔵
正常な骨は常に新陳代謝を行っています。破骨細胞と骨芽細胞の働きによって活発にリンやカルシウムの吸収と骨の再構築が行われています。
骨の再生やカルシウムなどのミネラルの保持または放出は副甲状腺ホルモンなどのホルモンによって制御されています。
なお、骨の内部には神経がありませんので、骨が折れただけでは痛くありませんが、骨の表面にある神経が集中している骨膜が破れると激しく痛みます。
骨粗しょう症
骨折のリスクが高くなる骨や関節の疾患の中でも頻度の高い疾患の1つとして、骨粗しょう症があります。
骨の新陳代謝のバランスがくずれ、破骨細胞と骨芽細胞の働きによるリンやカルシウムの吸収と骨の再構築の速度が合わなくなると、骨がスカスカになります。
スカスカになった骨はもろく、脊椎(せきつい)の圧迫骨折を起こすなど、折れやすくなります。
なお、骨粗しょう症は女性に多い疾患ですが、女性ホルモンのエストロゲンは、骨の新陳代謝のときに骨からカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあります。
閉経後、エストロゲンが減ってしまいますと、リンやカルシウムの吸収のスピードが速まるため、骨の再構築が追いつけずに骨がもろくなってしまうのです。
骨のまとめ
骨は頭蓋骨(とうがいこつ)や大腿骨(だいたいこつ)などの身体の骨格をなす硬い組織です。
骨は骨膜や骨質、および骨髄から成り立っていて、骨の大きさや形は長骨や短骨などいろいろあります。
骨のおもな役割は、身体の支持、運動、器官の保護、血球の産生、栄養の貯蔵です。
身体の中のカルシウムの99%は骨の中にあって、残りの1%はほかの組織や血液中に存在しています。
正常な骨は常に新陳代謝を行っています。破骨細胞と骨芽細胞の働きによって活発にリンやカルシウムの吸収と骨の再構築が行われています。
骨の新陳代謝のバランスがくずれ、破骨細胞と骨芽細胞の働きによるリンやカルシウムの吸収と骨の再構築の速度が合わなくなると、骨粗しょう症になります。
骨粗しょう症は女性に多い疾患ですが、女性ホルモンのエストロゲンは、骨の新陳代謝のときに骨からカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあります。
閉経後、エストロゲンが減ってしまいますと、リンやカルシウムの吸収のスピードが速まるため、骨の再構築が追いつけずに骨がもろくなってしまうのです。
なお、健康食品やサプリメントとしてのコラーゲンを含む化粧品は医薬部外品のものもありますが、医薬品ではありません。
期待される効能もエビデンス(医学的根拠)が認められていません。したがって、効能を保証することはできませんのでご注意ください。
体調の悪い方、すでに疾患にかかっている方、妊婦の方、高齢者の方、児童などは摂取する前に必ず医師などの専門家にご相談ください。
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