健康食品・サプリメントの泉
ヒスタミン
紀元前4世紀ごろ、マケドニアのアレキサンダー大王は反抗したギリシャのテーベを討って、テーベを破壊しました。
そして、テーベ出身の哲学者クラテスに「テーベを再建してもらいたいかね」と尋ねました。
すると、クラテスは「全然そんな必要はありません。どうせまたほかのアレキサンダーが破壊するでしょうから」と答えました。
クラテスはアレキサンダー大王に歴史は繰り返すといいたいのでしょうね。
繰り返すといえば、ヒスタミンによる花粉症などもいきなり花粉などの異物に反応して花粉症などになるのではありません。
長い間、花粉などの異物が体内に侵入することが繰り返された結果、過剰反応を起こすことになったのです。
ヒスタミンとは
ヒスタミンは体内で神経の伝達などにかかわっている生理活性物質です。
ヒスタミンは体内では血液の白血球の一種である好塩基球や肥満細胞の中にあります。
ヒスタミンは抗凝固物質のヘパリンという多糖類と結合して不活性の状態になっています。
外部から身体に外傷や火傷(やけど)、花粉などの異物や化学物質の侵入など何らかの刺激があると、好塩基球や肥満細胞からヒスタミンが放出されます。
その後、ヒスタミンは体内にあるヒスタミンの受容体と結合してその作用を開始します。
ヒスタミンがヒスタミンの受容体と結合して作用すると、血管拡張を起こして発赤します。
そして、平滑筋の不随意筋を収縮し、かゆみや痛みの原因となります。
ヒスタミンが過剰に活性化された場合、蕁麻疹(じんましん)などのアレルギー反応を起こします。
ヒスタミン受容体
ヒスタミン受容体は全身の細胞の表面などにあって、花粉や化学物質などの特定の物質が結合すると、その信号を細胞の中に伝える働きを持った物質です。
ヒスタミンの受容体はいくつかのタイプがあり、体内で存在する場所や、ヒスタミンが結合したときに起こる働きがちがいます。
ヒスタミンH1受容体は血管や脳にたくさんあり、炎症やアレルギー反応に関係しています。
ヒスタミンH2受容体はおもに胃の中にあって、ヒスタミンが結合すると胃酸を分泌する働きがあります。
一般に抗ヒスタミン剤と呼ばれる薬剤は、ヒスタミンとヒスタミンH1受容体の結合を阻害し、花粉症や皮膚などのかゆみなどのアレルギー症状を緩和する薬剤です。
ヒスタミンH2受容体拮抗剤、H2ブロッカーと呼ばれる薬剤はヒスタミンがヒスタミンH2受容体に結合するのを阻害して胃酸の分泌を抑えます。
H2ブロッカーは胃酸による胃や食道の抗炎症の効果があるため、胃潰瘍(いかいよう)、十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)、胃炎、逆流性食道炎などの治療剤としてよく使われます。
ヒスタミン食中毒
ヒスタミン食中毒はアミノ酸の一種であるヒスチジンからヒスタミン産生菌によってつくられたヒスタミンによるアレルギー様食中毒です。
ヒスチジンはマグロ、カツオ、サバ、サンマ、イワシ、アジなどの赤身魚や加工食品などに多く含まれています。
ヒスタミン産生菌が付着したヒスチジンを多く含む赤身魚を20〜25℃以上の温度で保存すると、ヒスタミン産生菌が増殖してヒスタミンをつくり、魚肉中に蓄積します。
なお、最近の研究では低温増殖性ヒスタミン産生菌もあり、5〜10℃条件下でもヒスタミンをつくることが明らかになっています。
ヒスタミン食中毒は腐敗とちがい、外観が変化するとかアンモニア臭などの異臭がしないため、食べる前にヒスタミンの汚染を知ることは非常に難しく、またつくられたヒスタミンは加熱しても分解されませんのでやっかいです。
ヒスタミン食中毒は食後30分から1時間で顔面紅潮、とくに口の周りや耳たぶが紅潮、蕁麻疹(じんましん)、頭痛、発熱などアレルギー様の症状がでますが、だいたい6時間から10時間で自然に回復します。
ヒスタミン食中毒の対策としては
- 食品は低温で保存し、絶対に室温で放置しない
- 冷蔵庫に保存していても、長期間の保存は避ける
- 調理する時は小わけして冷蔵庫から出し、室温放置を避ける
ということが考えられます。
ヒスタミンのまとめ
ヒスタミンは体内で神経の伝達などにかかわっている生理活性物質です。
ヒスタミンは体内では血液の白血球の一種である好塩基球や肥満細胞の中にあります。
ヒスタミンは抗凝固物質のヘパリンという多糖類と結合して不活性の状態になっています。
外部から身体に外傷や火傷、花粉などの異物や化学物質の侵入など何らかの刺激があると、肥満細胞などからヒスタミンが放出されます、
その後、体内にあるヒスタミンの受容体と結合してその作用を開始します。
ヒスタミンがヒスタミンの受容体と結合して作用すると、血管拡張を起こして発赤します。
そして、平滑筋の不随意筋を収縮し、かゆみや痛みの原因となります。
しかし、ヒスタミンが過剰に活性化された場合、蕁麻疹などのアレルギー反応を起こします。
ヒスタミン食中毒はアミノ酸の一種であるヒスチジンからヒスタミン産生菌によってつくられたヒスタミンによるアレルギー様食中毒です。
ヒスタミン食中毒は腐敗とちがい、外観が変化するとかアンモニア臭などの異臭がしないため、食べる前にヒスタミンの汚染を知ることは非常に難しく、またつくられたヒスタミンは加熱しても分解されませんのでやっかいです。
ヒスタミン食中毒は食後30分から1時間で顔面紅潮、とくに口の周りや耳たぶが紅潮、蕁麻疹、頭痛、発熱などアレルギー様の症状がでますが、だいたい6時間から10時間で自然に回復します。
ヒスタミン食中毒の対策としては
- 食品は低温で保存し、絶対に室温で放置しない
- 冷蔵庫に保存していても、長期間の保存は避ける
- 調理する時は小わけして冷蔵庫から出し、室温放置を避ける
ということが考えられます。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
こちらに興味をもっていただけそうなものがあります。よろしければ、最新情報をご覧になってください。