健康食品・サプリメントの泉
食中毒
大正、昭和のプロレタリア文学の小説家の前田河広一郎(まえだこうひろいちろう)はアメリカでコックをしていたことがありました
そのため、彼は鶏の丸焼きが得意で、ときどき腕をふるって知人たちにご馳走をしました。
あるとき、信州の某温泉に小説執筆のために滞在しましたが、その間にその付近の鶏をみな食べてしまいました。
すごいですね。
何羽の鶏を食べてしまったのでしょうね。
ところで、鶏肉といえばサルモネラ菌による食中毒を思いだします。
前田河広一郎は食中毒になったことがなかったのでしょうか?
食中毒とは
食中毒(しょくちゅうどく)は有害因子や有毒物質を含んだ飲食物を摂取したことによって起こる中毒の総称で、食あたりともいいます。
ただし、腸チフス、赤痢のような伝染病や寄生虫症は食中毒には含まれません。
一般に食中毒を起こすと、嘔吐、腹痛、下痢、発熱などの症状がでます。
食中毒の中で最も発症率が高いのは細菌性食中毒で、食中毒全体の80%以上を占めています。
これらの食中毒を起こす細菌は加熱調理でほとんど死滅します。
しかし、細菌を含む食物を冷凍した場合、細菌の生育は止まりますが、細菌が死滅することはありません。
食中毒の分類
食中毒は次のように分類できます。
- 細菌などの微生物による食中毒
- カビ類がつくる毒素による食中毒
- カビ類がつくる食中毒を起こす毒素にはマイコトキシンの一種のアフラトキシンなどがあります。
- ウイルス性食中毒
- ウイルス性食中毒の原因にはノロウイルスやロタウイルスなどがあります。
- ノロウイルスやロタウイルスは感染性胃腸炎を生じさせます。
- フグ毒、キノコ毒などの自然毒による食中毒
- フグ毒にはフグの内臓や皮に含まれるテトロドトキシンがあります。
- キノコ毒にはベニテングダケのアマトキシン、ニガクリタケのファシクロールE、Fなどがあります。
- 化学物質による食中毒
- 食中毒を起こす化学物質にはメチルアルコール性の着色料、各種防腐剤、人工甘味料があります。
- また、水銀、カドミウム、残留農薬、環境ホルモンなどによる食中毒もあります。
- その他の食中毒
HACCP
HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point)はハセップもしくはハサップとも呼ばれ、危害分析重要管理点と訳される食品衛生管理システムのことです。
HACCPは食品の原材料生産から加工、流通、販売、消費にいたるまでのすべての過程について、工程ごとにHA(Hazard Analysis)、つまり危害分析を行います。
そして、危害を防止するCCP(Critical Control Point)、つまり重要管理点を定め、CCPのCL(Critical Limit)、つまり管理基準を一定頻度で監視することにより、危害の発生を未然に防ぐものです。
HACCPはアポロ計画の宇宙食の安全性を保証するために開発されたシステムです。
後になって、FAO(国連食糧農業期間)とWHO(世界保健機関)の合同食品企画計画(コーデックス)委員会からHACCPシステム適用のためのガイドラインが示されて世界中に広まりました。
日本でもPL法、つまり製造物責任法の制定により、食品衛生法や栄養責任法が改正され厚生労働省のもと、HACCPの導入が始まりました。
しかし、世界では欧米を含め、HACCPが義務化されているのに対し、日本では承認制度となっています。
つまり、広く社会にHACCPが認知され、行き渡っていないということです。
日本人の衛生観念が高いので大丈夫という意見もありますが、食中毒は日本でも毎年起きていますので、HACCPを義務化する必要はあるのではないでしょうか。
食中毒のまとめ
食中毒(しょくちゅうどく)は有害因子や有毒物質を含んだ飲食物を摂取したことによって起こる中毒の総称で、食あたりともいいます。
一般に食中毒を起こすと、嘔吐、腹痛、下痢、発熱などの症状がでます。
食中毒の中で最も発症率が高いのは細菌性食中毒で、食中毒全体の80%以上を占めています。
しかし、細菌を含む食物を冷凍した場合、細菌の生育は止まりますが、細菌が死滅することはありません。
食中毒を分類すると、細菌などの微生物による食中毒、カビ類がつくる毒素による食中毒、ウイルス性食中毒、フグ毒、キノコ毒などの自然毒による食中毒、化学物質による食中毒などがあります。
食中毒対策として有効なものに、HACCPがありますが、世界では欧米を含め、HACCPが義務化されているのに対し、日本では承認制度となっています。
つまり、広く社会にHACCPが認知され、行き渡っていないということです。
日本人の衛生観念が高いので大丈夫という意見もありますが、食中毒は日本でも毎年起きていますので、HACCPを義務化する必要はあるのではないでしょうか。
なお、健康食品やサプリメントとしての乳酸菌を含む食品はあくまでも、健康食品ですので、医薬品ではありません。
期待される効能もエビデンス(医学的根拠)が認められていません。したがって、効能を保証することはできませんのでご注意ください。
体調の悪い方、すでに疾患にかかっている方、妊婦の方、高齢者の方、児童などは摂取する前に必ず医師などの専門家にご相談ください。
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