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胆汁酸
20世紀初頭のフランスのフォービスム、キュビスムの画家アンドレ・ドランは無名時代のころ、友人の画家のモーリス・ド・ヴラマンクと賭けをしました。
その賭けは新聞に先に載ったものに食事をおごるというものでした。
ただし、殺しや爆弾など犯罪になるようなことではダメだという条件でした。
そこで、ヴラマンクはある薬屋に「この薬を飲んでから健康と力を回復し…」という手紙と写真を送りました。
それが新聞の広告欄に載り、賭けに勝ちました。
なるほど、確かにそれは犯罪ではありませんね。
すこしあざとい感じがしますが…。
画家なら画力で来いとかいいたいですがね。
ところで、悪玉コレステロールを減らすことに一生懸命になって、胆汁酸などと聞いたこともないものにまで手をだす方がでてきました。
確かに胆汁酸を排出することはコレステロール値を下げることにつながることが期待できますが、生活習慣を見直し、生活習慣病を予防することのほうが大切なのでは?
大切なものを置き去りにして別のものに手をだすのはヴラマンク同様、あざといと思います。
胆汁酸とは
胆汁酸(たんじゅうさん)は肝臓でつくられ、胆のうに蓄えられる消化液、胆汁(たんじゅう)の主成分の1つです。
胆汁は肝臓でつくられる消化液で、消化酵素を含まない黄色透明の弱アルカリ性の液体です。
胆汁には胆汁酸がふくまれていますが、ナトリウムなどと化合してナトリウム塩などの胆汁酸塩として含まれています。
胆汁酸塩のナトリウム塩などは加水分解によりアルカリ性となりますので胆汁も弱アルカリ性になっています。
なお、胆汁のおもな成分は、胆汁酸、レシチン、コレステロール、ビリルビンなどです。
胆汁酸の働き
胆汁酸は肝臓でコレステロールから合成されますが、胆汁酸のおもな役割は、十二指腸や小腸の消化管内で脂肪を乳化し、食物脂肪をより吸収しやすくすることです。
胆汁酸は十二指腸に分泌されたあと、90〜95%が小腸の回腸付近で再吸収され、残りの5〜10%が便や尿中に排泄されます。
胆汁酸はコレステロールを身体が代謝したあとの最終産物でもあり、肝臓は胆汁として、胆汁酸やコレステロールを体外に排出します。
肥満の改善
肝臓から十二指腸に分泌される胆汁酸を小腸で再回収せずに体外に排出することを促進すると、肥満や2型糖尿病などを改善する効能が期待できることがわかってきました。
胆汁酸の原料はコレステロールですから、胆汁酸を食物繊維などに吸着させ、小腸での胆汁酸の回収を減らすと、コレステロールの減少につながる効能が期待できます。
コレステロールの減少につながる代表的な食物繊維は難消化性デキストリンです。
胆汁酸はビフィズス菌などの腸内細菌による代謝も受け、腸内フローラにおいて腸内細菌による胆汁酸が2次的に生成されます。
また、胆汁酸の存在が、腸内細菌の棲みわけにも大きな影響を及ぼすとい相互関係があることがわかってきました。
つまり、胆汁酸が多くなると、善玉菌(ぜんだまきん)が増え、悪玉菌(あくだまきん)が減るという効能が期待できます。
なお、胆汁酸は、血液中でホルモンのような働きをして、脂肪を燃焼させる指令をだすようなことがわかってきました。
血中に胆汁酸が増えれば、エネルギー消費によって基礎代謝量が上がり、体脂肪を減らすことが期待できます。
ただし、肝障害や胆汁うっ滞をもたらすような疾患でも血液中の胆汁酸濃度が上昇することが知られています。
胆汁酸に含まれる黄色色素のビリルビンは黄疸(おうだん)などで皮膚の色を黄色くしてしまいます。
黄疸の症状がでると肝臓が悪いことがわかるわけです。
このような場合、単純に胆汁酸が増えたと喜んでいられません。
胆汁酸のまとめ
胆汁酸は肝臓でつくられ、胆のうに蓄えられる消化液、胆汁の主成分の1つです。
胆汁酸は肝臓でコレステロールから合成されますが、胆汁酸のおもな役割は、十二指腸や小腸の消化管内で脂肪を乳化し、食物脂肪をより吸収しやすくすることです。
肝臓から十二指腸に分泌される胆汁酸を小腸で再回収せずに体外に排出することを促進すると、肥満や2型糖尿病などを改善する効能が期待できることがわかってきました。
胆汁酸の原料はコレステロールですから、胆汁酸を食物繊維などに吸着させ、小腸での胆汁酸の回収を減らすと、コレステロールの減少につながる効能が期待できます。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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