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肝臓

19世紀のフランスの文芸批評家、サント・ブーヴはナポレオン・ボナパルトを一度見かけたことがありました。

それはブローニュの森で、そのとき皇帝ナポレオンは立ち小便をしていました。

そこで、小説家のエドモン・ド・ゴンクールは「サント・ブーヴはそれ以来、偉人たちを観察し、批評するとき、あのナポレオンの立ち小便の姿勢をいくらか考えているのではないだろうか」といっています。

皇帝ナポレオンといっても、人間ですからね。

ブーヴは真実を見たのでしょう。

しかし、それを皇帝ナポレオン本人にいってはだめでしょうね。

生命がなくなりますから。

こんな場合、沈黙は金ですね。

ところで、肝臓は沈黙の臓器といわれていますが、肝臓に口があるのなら、早めに遠慮なく異常を訴えてほしいと思うのは私だけでしょうか。

肝臓とは

肝臓はお腹の右上、横隔膜の下に位置する内臓で、約1.3㎏の重さのに次ぐ重さの臓器です。

肝臓は代謝などの機能も多く、血液胆汁(たんじゅう)などの消化液、ホルモンなどを通じて人体の生命の維持に必要不可欠の臓器です。

肝臓は肝動脈と門脈の2つの血管により栄養を受けていますが、血液は肝動脈から肝臓の外へと流れでています。肝動脈はおもに酸素を運び、門脈は栄養を運んでいます。

肝臓は肝動脈と門脈から入ってくる酸素や栄養素を使って、代謝、解毒、排泄などの活発な働きを日常的に行っています。

肝臓は栄養素などさまざまな物質を化学的につくりかえる働きを持ち、何千という酵素を使い、500以上の複雑な化学変化を起こしています。

また、肝動脈、門脈とならんで胆管があり、胆管の中を肝臓でつくられた胆汁酸を含む胆汁が血液と逆方向に流れています。

胆汁は総胆管を経て十二指腸に排泄されます。

肝臓の働き

肝臓はよく身体の化学工場や貯蔵庫にたとえられますが、肝臓は腸で消化・吸収された食物のさまざまな栄養素を代謝、貯蔵するほか、胆汁の生成や分泌、および解毒や排泄などの生命の維持に必要な多くの働きを行っています。

肝臓の働きでよく知られているのは、アルコールを分解・解毒してアセトアルデヒドから最終的に二酸化炭素と水に分解して排泄する働きです。

そのほかに、肝臓には代謝という働きもあり、代謝には糖質代謝やタンパク質代謝、脂質代謝があります。

人間は食物から消化・吸収された糖質脂質タンパク質などの三大栄養素などをそのままの形で利用することはできません。

そのため、肝臓は吸収された糖質、脂質、タンパク質などの三大栄養素を別の成分に変えて貯蔵し、必要に応じてこれらを分解してエネルギーにしています。

また、肝臓でつくられた成分は血液の中に送りでされ、全身の器官や臓器に供給されています。

栄養素を身体が利用しやすい形に分解・合成する働きを代謝といい、肝臓には次のような代謝機能があります。

  1. 糖質代謝
    • ご飯、パンなどに含まれるデンプンなどの糖質は脳や筋肉などのエネルギー源として重要な栄養素です。
    • 糖質は消化酵素によってブドウ糖に分解されたあと、小腸から吸収され、門脈を通って肝臓に運ばれます。
    • 肝臓に運ばれたブドウ糖は肝臓内でグリコーゲン中性脂肪に変換されて貯蔵されます。
    • しかし、必要に応じてグリコーゲンからブドウ糖に再合成されて血液中に放出され、いろいろな組織にエネルギーとして供給されています。
    • また、そのブドウ糖の放出する量を肝臓と膵臓(すいぞう)がコントロールしていて、血液中の血糖値をうまく調節しています。
    • 肝硬変のような肝機能が低下する疾患では、グリコーゲンの肝臓への貯蔵が阻害され、肝性糖尿といわれる糖尿病状態になります。
  2. タンパク質代謝
    • 身体のタンパク質はアミノ酸からできていますが、肉や魚に含まれているタンパク質は小腸で消化酵素によってアミノ酸に分解されてから吸収され、肝臓に運ばれてタンパク質に再合成されています。
    • 食物から得られるアミノ酸は約20種類あって、トリプトファンなどのように人間の体内では合成できず、食物から摂取しなければならないアミノ酸を必須アミノ酸といいます。
    • 大人ではトリプトファン、フェニルアラニン、バリン、ロイシン、メチオニン、トレオニン、リジンの8種、子どもではほかにヒスチジンを含めて9種の必須アミノ酸が生体活動に必要とされています。
    • 肝臓ではこのアミノ酸からさまざまなタンパク質が毎日約50g合成されているといわれています。
    • 使われないアミノ酸は分解され、窒素酸化物、アンモニアなどを経て尿素となって尿中に排泄されます。
    • 肝臓はこのタンパク質の合成によって身体に大切な血漿(けっしょう)タンパク質をつくりだし、血液中に放出しています。
    • 血漿タンパク質にはアルブミン、α(アルファ)-グロブリン、β(ベータ)-グロブリン、リポタンパク、血液の凝固に必要なフィブリノーゲンプロトロンビンなどの凝固因子があります。
    • しかし、肝硬変になると肝臓のタンパク合成機能が低下するため低アルブミン血症や凝固因子の低下による出血などの障害が現れるようになります。
  3. 脂質代謝
    • 脂質、すなわち脂肪は糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素のうち、もっとも大きなエネルギー源であるだけでなく、脂溶性ビタミンを摂取するうえでも重要な働きをしています。
    • 脂肪は胆汁と膵臓(すいぞう)から分泌される酵素によって脂肪酸グリセリンに分解されて小腸で吸収されます。
    • それから、脂肪は小腸粘膜で再び中性脂肪に再合成され、腸のリンパ管を経て血液の流れに入り、肝臓に取り込まれます。
    • 糖尿病、肥満などが原因で起こる脂肪肝は肝臓に取り込まれた中性脂肪がたくさん溜まった状態のままになっているものです。
    • さらに、肝臓では脂肪酸の合成・分解のほか、コレステロールやリン脂質の合成が行われます。
    • また、血液中の脂質はリポタンパクと結合していますが、このリポタンパクも肝臓でつくられています。

肝臓はいろいろな物質を毒性の少ない水溶性物質に変換し、尿中や胆汁中に排泄するという解毒作用があります。

そのため、肝臓では酸化、還元、加水分解などのさまざまな化学反応が行われています。

肝臓の重要な解毒作用はアンモニアの代謝です。

アンモニアは腸管内の細菌によって、食物中のタンパク質からつくられ、門脈を通って肝臓に運ばれます。

アンモニアは肝臓のタンパク質代謝機能によって尿素に変えられ、尿中に排泄されます。

しかし、アンモニアは身体にとって有害な物質で、肝硬変などで肝機能が低下すると、血液中のアンモニア量が増えて、脳が障害され、肝性脳症といわれる意識障害を生じます。

肝臓の異常による症状

  1. 全身の倦怠感
    • 個人によって疲れ、だるさの感じ方はちがいますが、急性肝炎になると食欲不振や吐き気などとともに強い倦怠感を感じます。
    • 脂肪肝、慢性肝炎、肝硬変などの慢性肝疾患の方は倦怠感を訴えることが多く、肝機能の低下をともなっている場合とそうでない場合があります。
  2. 黄疸(おうだん)
    • 黄疸は血液中にビリルビンという色素が増えている状態で、の白目の部分や粘膜や皮膚などの色が黄色くなってきます。
    • 個人によっては尿の色が濃くなる、便の色が灰白色になるなどの状態になって黄疸に気づく場合があります。
    • 黄疸が起こるのは急性肝炎、肝硬変などの肝臓の疾患だけではありません。
    • 黄疸は胆石やガンによって胆汁の流れる道が塞がれてしまう閉塞性黄疸、溶血性貧血、体質性黄疸などのさまざまな疾患によって起こります。
  3. 手掌紅斑(しゅしょうこうはん)
    • 手掌紅斑は手のひらの親指や小指の付け根の部分が異常に赤くなり、赤い斑点が散らばっているもので、慢性肝障害の方によく見られます。
  4. くも状血管腫(けっかんしゅ)
    • 肝硬変の方は胸部、首、肩、腕に赤く隆起した斑点が見られます。
    • これは小動脈の血管が拡張しているためで、赤い隆起を中心に毛細血管が放射状に浮きでているものです。
    • 中心の赤い隆起部分を押すと周囲の浮きでた毛細血管が消えますが、離すとまた現れる特徴があります。
  5. 女性化乳房
    • 肝硬変になった男性は乳房が女性のように大きくなることがあります。
    • 乳房を押すと痛みがあり、中のしこりに触れることがあります。
    • これは肝硬変による肝機能の低下のため、肝臓での女性ホルモンの分解力が低下し、女性ホルモンが血液中に増加するためといわれています。
    • また、男性ではヒゲや陰毛が薄くなり、睾丸が萎縮する場合もあります。
  6. 腹水、浮腫(むくみ)
    • 肝硬変になると排尿しにくくなり、下肢がむくむ、腹部に水がたまってカエル腹になる腹水になることがあります。
    • これらの症状は肝硬変が進展していて、肝機能がかなり障害されていることを意味します。
    • しかも腹水がたまるまでは肝硬変に気づかないことが多いため、腹水によって肝硬変に気づいたときには手遅れになっていることが多くあります。
  7. 吐血
    • 肝硬変の方は突然血を吐いたりすることがあります。
    • この吐血の原因は食道の粘膜にできる食道静脈瘤の破裂、胃潰瘍十二指腸潰瘍、出血性胃炎などがあげられます。
    • 肝硬変による吐血は出血を止めにくく、とくに食道静脈瘤の破裂は大量に出血して死亡することがあります。
    • 吐血した場合はすぐにかかりつけの医師の診断・治療を受けてください。
    • 幸いなことに最近は内視鏡的医療によって出血による死亡はかなり減ってきているようです。
  8. 肝性脳症
    • 進行した肝硬変や劇症肝炎などの重症の肝障害では、血液中のアンモニアが上昇し、肝性脳症といわれる意識障害を引き起こすようになります。
    • 肝性脳症の症状は進行の程度によりさまざまですが、精神活動が遅くなり、徘徊、尿や便の失禁、異常な言動があります。
    • そのような症状のあとは、よく眠るようになり、最後には昏睡してしまいます。
    • 肝性脳症の方には、手首が羽ばたくように震える羽ばたき、振戦(しんせん)という症状や芳香性の独特の口臭がすることがあります。

なお、肝臓にガンができていてもよほどガンが大きくならないと症状がでてきません。

肝臓ガンは進行するとみぞおちに固いかたまりができて触ることができるようになります。

肝臓ガンが破裂したりすると腹部の強い痛みを訴え、また、貧血を起こしたりすることもあります。

しかし、肝臓ガンは通常は自覚できる症状はほとんどなく、症状がでても肝炎や肝硬変などの疾患による症状がほとんどです。

肝臓のまとめ

肝臓はお腹の右上、横隔膜の下に位置する内臓で、重さ約1.3㎏の脳に次ぐ重さの臓器です。

肝臓は代謝などの機能も多く、血液や胆汁(たんじゅう)などの消化液、ホルモンなどを通じて人体の生命の維持に必要不可欠の臓器です。

肝臓には食物から消化・吸収された糖質、脂質、タンパク質などの三大栄養素を別の成分に変えて貯蔵し、必要に応じてこれらを分解してエネルギーにして利用する代謝という働きがあります。

そのほか、肝臓には解毒機能があり、アンモニアを解毒して尿素として尿に排泄するという重要な働きもあります。

肝炎や脂肪肝、肝硬変などで肝臓に異常がある場合の症状には全身の倦怠感、黄疸、手掌紅斑、くも状血管腫、女性化乳房、浮腫・むくみ、吐血、肝性脳症などがあります。

なお、肝臓にガンができていてもよほどガンが大きくならないと症状がでてきません。

肝臓ガンは進行するとみぞおちに固い塊(かたまり)ができて触ることができるようになります。

肝臓ガンが破裂したりすると腹部の強い痛みを訴え、また、貧血を起こしたりすることもあります。

しかし、肝臓ガンは通常は自覚できる症状はほとんどなく、症状がでても肝炎や肝硬変などの疾患による症状がほとんどです。

なお、健康食品やサプリメントとしてのお茶はあくまでも健康食品ですので、医薬品ではありません。

期待される効能もエビデンス(医学的根拠)が認められていません。したがって、効能を保証することはできませんのでご注意ください。

体調の悪い方、すでに疾患にかかっている方、妊婦の方、高齢者の方、児童などは摂取する前に必ず医師などの専門家にご相談ください

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