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テトロドトキシン
「トム・ソーヤーの冒険」などを書いた19〜20世紀のアメリカの小説家マーク・トウェインはあるとき泥棒についていいました。
「白象を丸ごと盗むことだって、やろうと思えばやさしいことさ。しかし、それを処分して金儲けをするということは、これは難しいことだ」
確かに、そうですね。
宝石強盗も大抵宝石の処分で困り、足がついて捕まることが多いですからね。
そういえば、以前にフグ泥棒がありましたね。
フグの養殖場から生簀(いけす)のフグをごそっと盗んでいった泥棒です。
盗んだフグの処分にさぞかし困ったのでは?
素人がフグをさばくとフグ毒のテトロドトキシンに当たってイチコロではないでしょうか。
テトロドトキシンとは
テトロドトキシンはフグなどに含まれる猛毒のアルカロイドです。
その毒性は青酸カリの500倍とも1,000倍ともいわれています。
テトロドトキシンはフグ毒として有名ですが、他にアカハライモリ、ツミギハゼ、ヒョウモンダコ、スベスベマンジュウガニにも含まれています。
テトロドトキシンはフグ自身が産生する毒ではなく、ビブリオ属やシュードモナス属などの有毒細菌によって産生されます。
そして、テトロドトキシンはプランクトンから食物連鎖によってフグの卵巣や肝臓に蓄積されます。
テトロドトキシンの毒性
テトロドトキシンはマヒ性のアルカロイドで、神経伝達を遮断します。そのため、呼吸器系の障害が起きて窒息して死亡することになります。
テトロドトキシンはフグの卵巣などを摂取後、20分から数時間程度で、指先や唇、舌先などのしびれが起き、歩行困難、頭痛、腹痛などが起きます。
その後、運動マヒから嘔吐、知覚マヒ、言語障害、呼吸困難、血圧降下、筋肉の弛緩、意識の喪失、呼吸停止、そして死亡に至ります。
テトロドトキシンは神経そのものを破壊するわけではありませんので、自然に排出されるのであれば、救命の可能性が高くなります。
つまり、テトロドトキシンは初期の段階で人工呼吸器の使用ができるのであれば、救命率が高いということです。
しかし、フグを食べる方が人工呼吸器をすぐに使えるような環境にあることはふつうありえないことです。
フグ
フグのテトロドトキシンは内臓や血液、粘膜、血合い、眼球、種類によっては皮の上にある棘(とげ)に毒素が付着しています。
トラフグなどは皮や精巣、つまり白子を食べることもできますが、クサフグは皮や精巣にテトロドトキシンがあり、食べられません。
フグの種類によって食用に適さない部分はフグをさばいたときに鍵付きのフグ専用のゴミ箱に入れて、保管し、市場で処分してもらうことになります。
フグ調理師の免許は東京の「ふぐ調理師」や大阪の「ふぐ取扱登録者」のように筆記試験と実技試験をクリアしなければ取得できません。
しかし、和歌山県や島根県のように「ふぐ処理者」として学科、つまり講習だけのところがあります。
でも、素人が調理していいような魚ではありませんので、十分な注意が必要です。
ちょっとしたミスが命取りになりますので、ご用心。
なにせ、フグ毒のテトロドトキシンは青酸カリの500〜1,000倍の猛毒ですので。
テトロドトキシンのまとめ
テトロドトキシンはフグなどに含まれる猛毒のアルカロイドです。
その毒性は青酸カリの500倍とも1,000倍ともいわれています。
テトロドトキシンはマヒ性のアルカロイドで、神経伝達を遮断します。
そのため、呼吸器系の障害が起きて窒息して死亡することになります。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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