健康食品・サプリメントの泉

酪酸

「放浪記」などを書いた昭和の小説家、林芙美子(はやしふみこ)は放浪時代に口入れ屋の紹介で、それとは知らず小説家、近松秋江(ちかまつしゅうこう)の家で子守りとして奉公したことがあります。

さすがに近松秋江は小説家でしたので、家の本棚にはたくさん小説本がありました。

ところが、林芙美子は近松秋江の目を盗んではそれを読んでいますと「赤ん坊が泣いているのに、本を読んでいる奴があるか」とクビになってしまいました。

林芙美子にしてみれば赤ん坊が泣きさえしなければ、読書をしながら報酬がもらえるという天国のような仕事場だったのでしょうね。

でも、仕事もしないで報酬がもらえるという、虫のいい話は世間にはありませんからね。

ところで、酪酸は酪酸菌だけではなく、ある種の乳酸菌もつくりだします。

酪酸は酪酸でもGABA(ギャバ)、つまり、γ(ガンマ)-アミノ酪酸なのですが。

つまり、乳酸菌を摂取すると乳酸菌自体の効能に加えて、GABA(ギャバ)の効能も期待できるという、それこそ虫のいい話です。

なお、GABA(ギャバ)ではなく、酪酸自体の効能は大腸炎などの腸炎性疾患の抑制という意外な効能が最近わかってきました。

酪酸とは

酪酸(らくさん)はブチルアルコールを酸化して得られる不快な腐敗したような臭いがある油状の液体です。

酪酸はブタン酸とも呼ばれ、バターやチーズなどの乳脂肪中や皮脂などに脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリンのエステル、つまり、中性脂肪として含まれています。

バターこと牛酪の中から発見されましたので酪酸という名称がありますが、銀杏(ぎんなん)にも含まれ、銀杏の異臭のもとになっています。

酪酸は工業的にも利用され、ブチルアルコールやブチルアルデヒドを酸化して大量につくられています。

また、酪酸をエチルアルコールと反応させてつくる酪酸エチルはパイナップルの香気成分で、合成香料としても利用されています。

酪酸の働き

酪酸は腸内で酪酸菌によるデンプンなどの炭水化物の酪酸発酵によっても生成されます。

ストレスなどで腸内フローラに棲む乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌(ぜんだまきん)とウェルシュ菌大腸菌の有毒株などの悪玉菌(あくだまきん)の腸内細菌のバランスが崩れると腸の粘膜が傷ついて、便秘下痢などを起こします。

このとき、腸内ではコハク酸などの非揮発性脂肪酸が増えています。

しかし、揮発性脂肪酸である酪酸や酢酸、あるいはプロピオン酸などは傷ついた腸の粘膜を修復して健康な状態に戻す働きがあります。

また、酪酸は腸の粘膜を修復するだけではなく、小腸の絨毛(じゅうもう)の運動を活性化する働きも確認されています。

腸から体内に取り込まれた酪酸は免疫系に働きかけ、炎症やアレルギーを抑える、血液中の白血球リンパ球T細胞を増やす働きがあることが最近確認されています。

つまり、酪酸は大腸炎などの腸炎性疾患の抑制に効能が期待できるということです。

なお、酪酸は乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌の発育を補助する効能も期待できます。

酪酸菌

酪酸菌は酪酸をつくりだすクロストリジウム属のタイプ種である偏性嫌気性芽胞形成グラム陽性桿菌という細菌です。

芽胞という形で土壌や淡水などの環境中に広く存在していますが、動物の消化管内常在菌としてよく知られています。

酪酸菌は増殖するときに、酪酸、酢酸、プロピオン酸などの有機酸をつくり、腐敗を防止します。

つまり、酪酸菌を摂取するとは腸内で酪酸、酢酸、プロピオン酸を増加させることが期待できます。

そこで、酪酸菌の芽胞を製剤化し、整腸剤などの薬剤として利用しています。

しかし、酪酸菌がつくる酪酸の異臭は清酒などを醸造する際の品質劣化の原因にもなっています。

また、酪酸菌は稀にE型ボツリヌス毒素を産生する酪酸菌による食中毒の原因になることがあります。

酪酸のまとめ

酪酸(らくさん)はブチルアルコールを酸化して得られる不快な腐敗したような臭いがある油状の液体です。

酪酸はブタン酸とも呼ばれ、バターやチーズなどの乳脂肪中や皮脂などに脂肪酸エステル、脂肪酸とグリセリンのエステル、つまり中性脂肪として含まれています。

バターこと牛酪の中から発見されましたので酪酸という名称がありますが、銀杏(ぎんなん)にも含まれ、銀杏の異臭のもとになっています。

酪酸は傷ついた腸の粘膜を修復するだけではなく、小腸の絨毛(じゅうもう)の運動を活性化する働きも確認されています。

腸から体内に取り込まれた酪酸は免疫系に働きかけ、炎症やアレルギーを抑える、血液中の白血球のリンパ球のT細胞を増やす働きがあることが最近確認されています。

つまり、酪酸は大腸炎などの腸炎性疾患の抑制に効能が期待できます。

そのほか、酪酸は乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌の発育を補助する効能も期待できます。

なお、健康食品やサプリメントとしての乳酸菌を含む食品はあくまでも、健康食品ですので、医薬品ではありません。

期待される効能もエビデンス(医学的根拠)が認められていません。したがって、効能を保証することはできませんのでご注意ください。

体調の悪い方、すでに疾患にかかっている方、妊婦の方、高齢者の方、児童などは摂取する前に必ず医師などの専門家にご相談ください

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