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肺
「武器よさらば」「老人と海」などを書いた、20世紀のアメリカの小説家アーネスト・ヘミングウェイは何度か戦争に従軍していますが、第2次世界大戦ではヨーロッパ戦線に従軍しました。
あるとき、フランスのゲリラ隊員が頑丈な体格で口ひげをはやし、そのうえ戦傷のあとまであるヘミングウェイを見て「あなたが大尉とは信じられない!」といいました。
すると、ヘミングウェイは「実は僕は読み書きできないんで昇進できないんだ」と答えました。
ノーベル文学賞までもらったヘミングウェイが読み書きできない?
名演技ですね。
戦闘中に酒は飲むは、葉巻をふかすはで、とても他の軍人の見本となりえなかったから昇進できなかった、とはいえなかったのでしょうね。
でもヘミングウェイの吸っていたタバコは葉巻ですよ。
さぞかし、肺力があったのでしょうね。
肺とは
肺(はい)は肺臓ともいい、空気呼吸を行う器官です。
肺は胸腔に左右一対あって、中には3〜6億個ともいわれる肺胞(はいほう)があります。
右の肺は上葉、中葉と下葉の3つからできていますし、左の肺は上葉と下葉の2つからできています。
肺の重さは左右300〜350gぐらいで、右の肺と左の肺の体積の割合は5:4ぐらいです。
左の肺は心臓を包むようにありますので、中葉がなく、体積も少ないのです。
鼻や口から吸い込んだ空気は喉頭(こうとう)を通り、気管に入ります。
気管は左右の肺の中に入ると、2つにわかれて気管支(きかんし)となります。
気管支はさらに細かくわかれて、肺胞になります。
肺胞は大きさが1.4㎜ほどの袋で、肺胞とこれをとり巻く動脈や静脈の血管との間でガス交換が行われます。
ガス交換は空気中の酸素が血液中にとけるほか、赤血球のヘモグロビンと結合している二酸化炭素と呼吸で取り込んだ酸素を交換します。
COPD
COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)とも呼ばれ、気道の慢性的な閉塞により肺の空気の流れが悪くなる疾患で肺気腫(はいきしゅ)と慢性気管支炎の2つの疾患の総称です。
COPDは長期の喫煙歴をもつ中・高年者に多い疾患で、肺や気管支が炎症を起こし、呼吸がうまくできなくなる進行性の気流制限が現れます。
慢性気管支炎は慢性的な気管支炎のため、痰(たん)と咳(せき)がたくさんでます。
慢性気管支炎は気管支に痰がつまることで細菌やウイルスが侵入しやすくなり、感染症にかかりやすくなります。
肺気腫は肺胞の壁が壊れて肺胞同士が癒着してしまい、酸素と二酸化炭素のガス交換ができなくなります。
肺胞同士が癒着して肺が拡張すると横隔膜が伸びきってしまい、肺が膨らんだままになります。
肺が膨らんだままのため、それ以上息を吸おうとしても十分に吸えなくなるのですぐに息苦しくなります。
肺気腫を起こすと呼吸困難になり、身体を動かしにくくなります。
身体を動かしにくくなると全身の筋力が低下します。
すると呼吸困難が悪化するという悪循環が生じます。
COPDにはタバコの場合、タバコ歴をはかるブリンクマン指数があって、それをおよその目安にすることもあります。
ブリンクマン指数はタバコの1日の本数と年数の積で表し、指数が700を超えるとCOPDだけでなく肺ガンや心臓病にも悪い影響がでてくるといわれています。
COPDの診断はスパイロメトリー、つまり肺機能検査、胸部レントゲン検査、胸部CT等で検査して診断します。
COPD治療の基本は禁煙です。
そのほかに薬物療法を行いますが、おもに使用されるものは呼吸を楽にする気管支拡張剤です。
気管支拡張剤の他に痰をだしやすくする去痰剤、マクロライド系の抗生物質を使用することがあります。
さらに、COPDが進行するようであれば、呼吸リハビリテーションと軽い運動を行います。
血液中の酸素濃度が低くなっている場合は、在宅酸素療法が行われます。
在宅酸素療法は酸素濃縮器や液体酸素のタンクなどの酸素供給装置を設置して鼻から酸素を吸入します。
気胸
気胸(ききょう)とは肺が膨らんで密着して空気が入ることのない胸膜腔に空気が入った状態のことをいいます。
気胸は自然気胸ともいい、肺が破れて胸膜腔に空気が入ると、胸痛、息切れ、呼吸困難を示すことがよくあります。
私は何十年か前に左の肺に穴があき、気胸を起こしたことがあります。
左の肺の下葉に穴があき、空気が漏れて風船がつぶれるように、つぶれてしまいました。
朝起きると、胸が痛いのです。
左の肺の3分の2がつぶれていたのですが、そのときはまだわかりませんでした。
それで、通勤のときに電車に乗るために駅まで走ろうとしたときに、胸が痛くて走れませんでした。
近くの病院に行ってX線写真を撮影してもらうと、左の肺の3分の2が真っ黒で気胸を起こしていることがわかりました。
原因は過労だろうということでしたが、専門の総合病院を紹介してもらい、そちらで簡易手術を行い、治療してもらいました。
簡易手術は胸膜腔の左側にチューブを差し込み、胸膜腔に漏れた空気を真空ポンプで抜きだすものです。
すると、つぶれた左の肺の下葉がふくらみ、呼吸ができるようになりました。
入院して24時間真空ポンプで空気を抜き続けること1週間。
左の肺にあいた穴は自然にふさがり、めでたく完治となりました。
その後、気胸は再発していませんが、そのとき医者から厳命されたことがあります。
それはもっと太れでした。
肺の壁が薄いために過労で破れてしまったのですから、太れば肺の壁も厚くなって過労になっても気胸の再発が防げるというわけです。
おかげで、その当時にくらべて10㎏以上太ってしまい、今度はダイエットをしないといけないようになってしまいました。
肺のまとめ
肺は肺臓ともいい、空気呼吸を行う器官です。
肺は胸腔に左右一対あって、中には3〜6億個ともいわれる肺胞があります。
肺胞の大きさは1.4㎜ほどの袋で、肺胞とこれをとり巻く動脈や静脈の血管との間でガス交換が行われます。
ガス交換は空気中の酸素が血液中にとけるほか、赤血球のヘモグロビンと結合している二酸化炭素と呼吸で取り込んだ酸素を交換します。
肺の疾患としては、COPD、気胸などがあります。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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