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メラノサイト
明治の文豪、夏目漱石(なつめそうせき)はイギリスのロンドンに留学したことがありますが、金銭的に豊かではなく、レストランなどやたらに入れませんでした。
ある時も夏目漱石はサンドイッチを買って公園に来ましたが、運悪く雨が降りだしました。
公園のベンチは濡れていて腰掛けられず、片手に傘(かさ)を持ち、もう一方の手のサンドイッチをほおばりながら、夏目漱石は歩きました。
未来の文豪も金欠ではね。
夏目漱石はイギリス留学中にさぞかし、みじめな思いをしたことでしょう。
ところで、晩秋から冬のロンドンは天候が悪い都市として有名です。
日照時間が短く、雨はもちろん、霧もよくでます。
当然紫外線も少なく、メラノサイトの出番も少ない都市です。
メラノサイトとは
メラノサイトはメラニン形成細胞とも呼ばれ、皮膚や毛乳頭(もうにゅうとう)、目の虹彩(こうさい)にあって、メラニンという色素をつくる細胞です。
メラノサイトは酵素チロシナーゼの働きによって、血液の中のチロシンというアミノ酸からメラニンを生成します。
加齢によりメラノサイトの機能が弱まるとメラニンが減って毛髪が白髪になると考えられています。
表皮メラノサイトの働き
紫外線が皮膚にあたると、皮膚に活性酸素やメラノサイト刺激ホルモン(MSH)、つまりメラノトロピンやエンドセリンなどのホルモンが発生します。
活性酸素は皮膚や血管壁の細胞内を傷つけ、老化を促進する物質です。
活性酸素はガンの原因になることもあります。
活性酸素の発生は紫外線の刺激が大きな要因のひとつですが、メラニンは活性酸素を刺激にしてつくられます。
メラノトロピンやエンドセリンはともに紫外線を受けると表皮細胞から分泌され、メラノサイトに働きかけメラニン生成を促します。
メラノトロピンやエンドセリンの働きかけを受けて、メラノサイト内で血液から準必須アミノ酸のチロシンを受け取り、チロシナーゼという酵素がチロシンをメラニンに生成します。
つまり、メラノサイトが活性酸素の刺激により、チロシンを材料にしてつくられたのがメラニンです。
メラノサイトがつくりだすメラニンの量の多少により皮膚などの色が黒や黄、白になります。
また、メラノサイトは強い紫外線を浴び続けるとメラノサイト自体の数も増えていき、シミの原因となるメラニンが過剰に発生することになります。
メラニン
メラニンは皮膚が紫外線を受けることによって生成されますが、人種の皮膚の色は生まれながらに持った遺伝子により決まった量のメラニンが皮膚に配られることによってあらかじめ決まっています。
人種の皮膚の色は生まれながらに持った遺伝子により決まった量のメラニンが皮膚に配られることによってあらかじめ決まっているため、それぞれの人種固有の皮膚の色になっています。
メラニンは白人、黄色人種、黒人の皮膚の色を決定し、同じ人種でも個人差はメラニンの量によって決まります。
また、毛髪の色はメラニンの量や気泡状に取り込まれた空気の量で人種や個人によってかなりちがってきます。メラニンが多いほど黒くなり、メラニンが少ないほど黄から白に近くなります。
日本人などの黒い毛ではメラニンの量の多少で分類するだけですが、白人などは気泡状に取り込まれた空気の量でも30種ほどに分類できます。
虹彩の色もメラニンの量によって決まり、メラニンの量が多いと茶色に、メラニンの量が少ないと青色や紫色の目になります。
虹彩の色は人種によって異なり、最も暗い色は褐色で、日本人の大半が褐色です。最も明るい色は水色で、北欧の方に多くみられます。
メラニンは皮膚に侵入してきた紫外線を吸収し、皮膚の組織を日焼けから守っています。
毛髪のメラニンも毛髪のタンパク質であるケラチンとともに毛髪を紫外線や熱などから守っています。
目の虹彩のメラニンも紫外線による損傷から水晶体や網膜を保護しています。
メラノサイトのまとめ
メラノサイトはメラニン形成細胞とも呼ばれ、皮膚や毛乳頭、目の虹彩にあって、メラニンという色素をつくる細胞です。
メラノサイトは酵素チロシナーゼの働きによって、血液の中のチロシンというアミノ酸からメラニンを生成します。
加齢によりメラノサイトの機能が弱まるとメラニンが減って毛髪が白髪になると考えられています。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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