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ネクローシス
明治から昭和にかけての書家で歌人の会津八一(あいづやいち)の発明した盆栽をただで買う法。
植木屋で植木をほめる。
植木屋は「それなら鉢はただでまけときます」という。
ついでほかの盆栽の今度は鉢をほめる。
植木屋は「この値段なら植木の方はただです」という。
こうしてただの植木をただの鉢に移させて、持って帰るということでした。
せこいというか何というか。
まあ、そんなにうまくいくはずはないでしょう。
植木屋もバカではありませんから、金もださないのにただで植木と鉢を渡すわけがありませんよね。
でも、中にはだまされるバカな植木屋もいたりして。
ところで、バカといえば、アポトーシスする細胞は不要になったら、あらかじめ自分の始末をつけるように段取りをして自殺する利口な細胞です。
それに対して、ネクローシスする細胞は自分の始末もできないバカな細胞です。
いや、バカではありませんね。
ケガや疾患などの外部の要因が自分の始末をつける段取りをさせないのですね。
ネクローシスする細胞のおかげで医学が発達したのですから、ある意味利口な細胞といえないこともありません。
ネクローシスとは
細胞が死ぬときには寿命や自殺する場合とケガや疾患などの外的要因により死ぬ場合の2つのケースがあります。
細胞の寿命や自殺の場合はアポトーシスといい、ケガや疾患などの外的要因で死んだ場合はネクローシスと呼びます。
また、ネクローシスは壊死(えし)とも呼ばれます。
ネクローシスの意義
放射線や熱、毒物などで細胞がアポトーシスする能力さえ奪われるほど強い障害を受けると、細胞はネクローシスを起こします。
心筋梗塞(しんきんこうそく)も心臓の動脈の冠動脈が血栓でつまり、血管の血流が途絶えることで、その先の組織に酸素を供給できなくなり、心筋細胞がネクローシスを起こした状態です。
アポトーシスの場合は死んだ細胞を白血球のマクロファージ(大食細胞)などがシグナルによって順序よく貪食し、死んだ細胞のアミノ酸やミネラルなどを体が再利用できるようにします。
しかし、ネクローシスの場合は白血球や血小板などの血球成分が無秩序に死んだ細胞に殺到し、組織の崩壊や炎症などを起こして、器官などの機能不全を生じさせます。
その器官の機能不全は心臓や肝臓などの重要器官であった場合は、生命を失うリスクがある重大なものとなります。
ですから、ネクローシスによる重要器官の機能不全をできるだけ、少なくするように医学が発達したわけです。
なお、近年「暗黒の細胞死」といわれるエレボーシスという現象が明らかになってきました。
まだ、ショウジョウバエの腸においての理化学研究所などのチームの研究ですが、タンパク質の分解酵素を発現させた、細胞内の小器官が失われ、死に行く過程の細胞が見つかりました。
この細胞に光を当てて観察しようとしても困難で、その部分だけが黒く見えることから「暗黒」を表すギリシャ語の「エレボス」から、エレボーシスと名づけられました。
この細胞の周りには、腸の新しい細胞になる幹細胞が集まり、置き換わることが観察されたということです。
今のところ、詳細なメカニズムや関わる遺伝子、ヒトでも確認されるかどうかなどが不明ですが、細胞死という現象の枠組みが大きく変わる可能性があるとのことです。
大腿骨頭壊死
大腿骨頭壊死(だいたいこっとうえし)とは股関節内の大腿骨の骨盤側にある大腿骨頭にある軟骨の下にある骨が血行障害などにより栄養不足となって壊死、ネクローシスする疾患です。
大腿骨頭壊死を起こすと股関節の痛みや歩行困難などの症状がでて、ひどい場合には寝たきり状態になってしまいます。
大腿骨頭壊死はいわゆるロコモティブシンドローム(運動器症候群)の1つの疾患であると考えられています。
大腿骨頭壊死は大量の副腎皮質ホルモン剤の投与を受けるほか、過度のアルコールの飲用を長年続けている方に多く発症することがわかっています。
また、股関節の脱臼(だっきゅう)や大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)の骨折などの後に発生することがあります。
大腿骨頭壊死の早期診断はMRI検査によって正確に診断することができるようになりました。
大腿骨頭が壊死して歩行困難になるなど、日常生活に支障がでている場合は、人工股関節手術の手術療法を行うと社会復帰が早くなります。
日常生活に支障がでないほどの股関節の痛みなどであれば、歩行を制限する、杖歩行をするなどの対症療法を行います。
ネクローシスのまとめ
細胞の寿命や自殺の場合はアポトーシスといい、ケガや疾患などの外的要因で細胞が死んだ場合はネクローシスと呼びます。
また、ネクローシスは壊死とも呼ばれます。
放射線や熱、毒物などで細胞がアポトーシスする能力さえ奪われるほど強い障害を受けると、細胞はネクローシスを起こします。
心筋梗塞も心臓の血管の冠状動脈が血栓でつまり、血流が途絶えることで、その先の組織に酸素を供給できなくなり、心筋細胞がネクローシスを起こした状態です。
ネクローシスは白血球や血小板などの血球成分が無秩序に死んだ細胞に殺到し、組織の崩壊や炎症などを起こして、器官などの機能不全を生じさせます。
その器官の機能不全は心臓や肝臓などの重要器官であった場合は、生命を失うリスクがある重大なものとなります。
ですから、ネクローシスによる重要器官の機能不全をできるだけ、少なくするように医学が発達したわけです。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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