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アポトーシス

「宮本武蔵」「鳴門秘帖」を書いた大正、昭和の小説家、吉川英治(よしかわえいじ)は小説を書く前にいろいろな仕事に就きました。

吉川英治は19歳のとき横浜の造船所で働いていて、高いハシゴからドックの底に落ち、1か月も入院しました。

しかし、入院した病院ではきれいな看護師はついているし、食事を看護師が食べさせてくれるし、その上、空想をはせる時間があって、彼はその1か月間をたいへん楽しんだそうです。

若いから体力があってよかったのでしょうね。

年をとってからケガをするとなかなか治りません。

若いとケガしてネクローシス、つまり壊死した細胞が速やかに新しい細胞に置き換わりますので、ケガはすぐよくなりますが、年をとってからだと、1か月間は楽しむどころか地獄でしょうね。

アポトーシスとは

アポトーシスとは身体の一部の細胞があらかじめ遺伝子のプログラムで決められたメカニズムによって自殺的に枯死する生理現象のことです。

身体には身体をより良い状態にするために不要な細胞や有害な細胞に細胞死を誘導し、これらの細胞を排除するアポトーシスという仕組みがあります。

アポトーシスはギリシャ語のアポ(離れて)とトーシス(下降)に由来していて、枯れ葉などが木から落ちるという意味を持っています。

アポトーシスの例として、オタマジャクシがカエルに変態するときにシッポが自然になくなることがよくあげられます。

ネクローシスとは

アポトーシスに対してネクローシスという言葉がありますが、ネクローシスは外的要因がきっかけになる細胞死で、壊死(えし)とも呼ばれます。

放射線や熱、毒物などで細胞がアポトーシスする能力さえ奪われるほど強い障害を受けると、細胞はネクローシスを起こします。

心筋梗塞(しんきんこうそく)も心臓動脈の冠動脈が血栓でつまり、血管の血流が途絶えることで、その先の組織に酸素を供給できなくなり、心筋細胞がネクローシスを起こす疾患です。

なお、近年「暗黒の細胞死」といわれるエレボーシスという現象が明らかになってきました。

まだ、ショウジョウバエの腸においての理化学研究所などのチームの研究ですが、タンパク質の分解酵素を発現させた、細胞内の小器官が失われ、死に行く過程の細胞が見つかりました。

この細胞に光を当てて観察しようとしても困難で、その部分だけが黒く見えることから「暗黒」を表すギリシャ語の「エレボス」から、エレボーシスと名づけられました。

この細胞の周りには、腸の新しい細胞になる幹細胞が集まり、置き換わることが観察されたということです。

今のところ、詳細なメカニズムや関わる遺伝子、ヒトでも確認されるかどうかなどが不明ですが、細胞死という現象の枠組みが大きく変わる可能性があるとのことです。

ガン細胞とアポトーシス

身体のすべての細胞はある条件を満たすとアポトーシスするようにプログラムされています。

ところが、多くのガン細胞では遺伝子に異常があるため、この仕組みがうまく働かず、無制限に増え続けます。

そして、ガンができて、臓器が正常に働けなくなり、生命を失うことになってしまいます。

アポトーシスの場合は、ネクローシスのように外部から力が働いて細胞の膜が破壊されるというわけではなく、細胞の中から崩壊します。

具体的には、DNAの断片化を起こし、細胞の中の核にあるDNAが自然にバラバラになってしまいます。

アポトーシスを起こした細胞は細胞表面にフォスファチジルセリンという脂質でeat meシグナルを提示し、これを血液白血球マクロファージ(大食細胞)などが認識して速やかに貪食してしまいます。

薬剤や放射線によってガン細胞にアポトーシスを誘導し、マクロファージに貪食させるという治療法の確立が目指されていますが、現在のところ実用化にはいたっていません。

アポトーシスのまとめ

アポトーシスとは身体の一部の細胞があらかじめ遺伝子のプログラムで決められたメカニズムによって自殺的に枯死する生理現象のことです。

身体には身体をより良い状態にするために不要な細胞や有害な細胞に細胞死を誘導し、これらの細胞を排除するアポトーシスという仕組みがあります。

それに対して、放射線や熱、毒物などで細胞がアポトーシスする能力さえ奪われるほど強い障害を受けると、細胞はネクローシス、つまり壊死を起こします。

心筋梗塞も心臓の冠状動脈がつまり、血流が途絶えることで、その先の組織に酸素を供給できなくなり、心筋細胞がネクローシスを起こす疾患です。

薬剤や放射線によってガン細胞にアポトーシスを誘導し、マクロファージに貪食させるという治療法の確立が目指されていますが、現在のところ実用化にはいたっていません。

ところで、

ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。

I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.

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