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葉緑素

昭和9年の夏、盲目の楽人、宮城道雄(みやぎみちお)は台湾にある阿里山(ありさん)に行きました。

営林署の人びとはこの宮城道雄に大木を切ってその音を聴かせました。

ところが伐木の音を聴いているうちに「300年もたった木が…」と宮城道雄は泣き出しました。

営林署の者はおどろいて「今の木は中が洞(うろ)になっていて、どうせ枯れる木なのですよ」と宮城道雄にいいました。

宮城道雄は楽人だけあって、音には敏感で、しかも感受性も強かったのですね。

でも、300年も生きた木も洞(うろ)があっては枯れますか。

そうですね。

いくら葉の葉緑素がデンプンなどのエネルギー源をつくっても、洞(うろ)のために全体で利用できなくなりますからね。

葉緑素とは

葉緑素(ようりょくそ)は植物に含まれる緑色の天然色素でクロロフィルとも呼ばれています。

葉緑素は植物の細胞内の葉緑体にあって、光エネルギーを吸収し、自由エネルギーに変換する作用があります。

そのため、葉緑素は太陽などの光と水と空気中の二酸化炭素から酸素デンプンなどの糖質を合成する光合成に不可欠な成分です。

葉緑素は植物の成分ですが、人間の血液赤血球の色素であるヘモグロビンの中の中心構造のヘムと似た構造をしていて、緑の血液といわれています。

なお、ヘムの中心元素は鉄ですが、葉緑素の中心元素はマグネシウムです。

葉緑素の効能

小腸から消化吸収された葉緑素は血液中でマグネシウムと鉄を交換し、赤血球のヘモグロビンや筋肉ミオグロビンに変換されます。

そのため、貧血の改善には鉄分ではなく、葉緑素を含んだ、野菜を食べることも有効です。

葉緑素は分子量が小さいため、食物繊維では排出できない、体内に取り込まれたダイオキシンやカドミウム、鉛などの有毒物質を小腸の絨毛(じゅうもう)の奥から吸着して排出させる解毒作用を持っています。

また、葉緑素は悪玉コレステロールが腸から吸収されるのを阻害して、血液中のコレステロール値を下げ、血液の流れを良くする働きもあります。

さらに葉緑素は、体内に吸収されると細胞を活性化し、筋肉の維持、ケガや傷の治りを早くするほか病的な細胞を健康な細胞にする作用もあります。

このように葉緑素は、血液中のヘモグロビンを増やし、有害物質が体内で吸収されることを抑え、有害物質の速やかな体外への排出を促して細胞を活性化させる働きがあります。

なお、余談ですが最近になって地球温暖化に適応した生産性の高いイネをつくり出すことに成功しています。

これはどういうことかというと、イネの持つ酵素を改良して、二酸化炭素をデンプンなどの糖質に変換する光合成がより起きやすくするのだそうです。

つまり、このイネを広めると二酸化炭素の削減につながり、しかも米の収量もアップするということになります。

そして、イネだけではなく、この酵素を改良する手法が普及すれば、将来の食糧不足の切り札にもなるかも知れませんね。

葉緑素のまとめ

葉緑素は植物に含まれる緑色の天然色素でクロロフィルとも呼ばれています。

葉緑素は植物の細胞内の葉緑体にあって、光エネルギーを吸収し、自由エネルギーに変換する作用があります。

そのため、葉緑素は太陽などの光と水と空気中の二酸化炭素から酸素とデンプンなどの糖質を合成する光合成に不可欠な成分です。

葉緑素は体内に吸収されると血液中のヘモグロビンを増やし、有害物質が体内で吸収されることを抑え、有害物質の速やかな体外への排出を促して細胞を活性化させる働きがあります。

ところで、

ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。

I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.

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