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グルコサミン
関節症によいといわれているグルコサミン。
名前はよく聞きますが、どんなものでしょうか?
調べてまとめてみました。
グルコサミンとは
グルコサミンはアミノ酸と糖が結合したアミノ糖で、関節の軟骨の成分のプロテオグリカンやコンドロイチンを構成する成分の1つです。
軟骨は軟骨細胞と細胞外基質、つまり細胞外マトリックス(Extracellular Matrix)から成り立っていて、軟骨の細胞外基質の主成分はプロテオグリカンという物質です。
プロテオグリカンはコンドロイチンを多量に含み、コンドロイチンは水分を多量に含みますので、その水分により軟骨の弾力性を保持するようになっています。
プロテオグリカンはグルコサミンをもとにつくられる成分で、軟骨だけではなく脳や皮膚などの全身の組織の細胞外基質や細胞膜の表面に多く存在しています。
また、グルコサミンは軟骨と軟骨の間にあって関節をスムーズに動かすクッションの役割をしているヒアルロン酸を構成する成分でもあります。
グルコサミンは天然には昆虫類の殻やカニ、エビなどの甲殻類の殻などにキチン質としてたくさん含まれています。
グルコサミンは人間の場合には、骨、骨髄、とくに軟骨に多く含まれています。
加齢や肥満などで軟骨の水分量が減少し、薄くなり、弾力性が減少して負荷により軟骨がすり減ってきますと、骨と骨が直接あたって削られます。
そのほか、関節の骨を覆う滑膜が軟骨の破片などに当たって傷つき、炎症を起こし、関節の骨自体も変形してきます。
それが変形性関節症です。
軟骨の再生能力
軟骨が栄養を吸収しているのは関節液で、関節液は血液から栄養分を得ています。
軟骨は軟骨細胞を含んでいますので、関節液などの体液からその栄養分や酸素を受取り、老廃物を排出しています。
つまり、代謝活動と呼ばれる活動は軟骨でも起きています。
軟骨に変形や断裂が生じても人体の自己修復能力で、ある程度は再生し、修復できます。
しかし、軟骨細胞の細胞分裂能力には限界があり、軟骨損傷後に完全な軟骨が再生されるとは限りません。
また、加齢とともに軟骨細胞の分裂能力は減少していき、徐々に軟骨が再生されなくなっていきます。
軟骨細胞の新陳代謝は20代以降ほとんど行われなくなるという報告もあります。
グルコサミンの効用
グルコサミンは小腸から直接吸収されて、血管から血液により、全身に送られます。
また、血液から関節腔にある関節液にグルコサミンが送られ、そのグルコサミンがプロテオグリカンとなって、軟骨が再生されていると考えられています。
しかし、グルコサミンは腸管から血液、関節液と順番に輸送されますので、軟骨に届いてプロテオグリカンとなり軟骨の再生に役立つには時間がかかりすぎます。
グルコサミンだけではなく、軟骨を構成する他の成分、コラーゲン繊維のもととなるタンパク質を摂取し、適度な運動をする運動療法を組み合わせなければなりません。
そのため、すでに変形性関節症になっている方がグルコサミンやタンパク質を摂取しても、すぐに変形性関節症が改善されるということはないと思われます。
日常生活に差し支えがあるほど関節に痛みや異常がある変形性関節症の方は、鎮痛剤などの薬物療法で関節の痛みの緩和、外科手術などの手術療法やマッサージなどの理学療法で機能の改善を行うべきです。
そして、それらの療法とともにグルコサミンを医師などの専門家と相談のうえ摂取する方がよいと思います。
グルコサミンのまとめ
グルコサミンはアミノ酸と糖が結合したアミノ糖で、関節の軟骨を構成するプロテオグリカンやコンドロイチンの成分の1つです。
また、グルコサミンは軟骨と軟骨の間にあって関節をスムーズに動かすクッションの役割をしているヒアルロン酸を構成する成分でもあります。
グルコサミンは天然には昆虫類の殻やカニ、エビなどの甲殻類の殻などにキチン質としてたくさん含まれています。
グルコサミンだけではなく、軟骨を構成する他の成分、コラーゲン繊維のもととなるタンパク質を摂取しましょう。
そして、同時に適度な運動をする運動療法を組み合わせて、変形性関節症などの軟骨の異常による疾患を予防しましょう。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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