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ヘモグロビン

19世紀のドイツの哲学者アルトゥル・ショーペンハウエルの妹アデーレは世にもまれな醜女(しこめ)でした。

ベルリンの子どもたちはアデーレのことを仮装した男だとばかり思っていました。

また、ドイツ人の画家たちは決議して宣言しました。

「彼女をドイツ婦人だと認める者は、祖国に対して反逆罪を犯す者なり」と。

ひどい話ですね。

アデーレには何の罪もありません。

赤血球のヘモグロビンも同じの赤い血の人間です。

ただ、醜く生まれついたという理由での差別です。

でも、容姿で差別することは現代でもあります。

人種差別がその代表的なものです。

残念です。

ヘモグロビンとは

ヘモグロビン血液の中にある赤血球タンパク質です。

ヘモグロビンは酸素と結合、酸素を放出する性質があるため、肺から全身に酸素を運ぶ働きがあります。

赤血球のタンパク質は赤血球の重量の約3分の1ですが、ほとんどはヘモグロビンで、残りの赤血球の重量の約3分の2は水分です。

ヘモグロビンは赤色素であるヘムを持っているため、赤色をしていて、血液の赤い色のもととなっています。

血液検査でのヘモグロビンの適正値は13.2〜17.6g/㎗です。

ヘモグロビンの働き

1分子のヘモグロビンは4分子のヘムを持っていて、ヘモグロビンはの血中酸素分圧の高いところで酸素と結合し、身体の末梢組織の酸素分圧の低いところで酸素を放出します。

同じ呼吸色素であるミオグロビンはヘモグロビンよりも酸素を放出しにくいので、筋肉のような酸素をたくさん使う身体組織では、ヘモグロビンからミオグロビンに酸素が渡されます

この場合、ミオグロビンは筋肉の中で酸素の貯蔵庫としての役割を持ちます。

なお、一酸化炭素は酸素よりも結合力が強いので、酸素に結合する前にヘモグロビンと結合してしまいます。

そのため、酸素を末梢組織へ運搬することを阻害して末梢組織を低酸素状態にする毒性を発揮し、一酸化炭素中毒を起こします。

一酸化炭素中毒の治療は高圧酸素療法や純酸素による機械呼吸によって一酸化炭素の速やかな排出と低酸素状態に陥っている組織への酸素供給を行います。

ヘモグロビンの分解

赤血球は約120日の寿命がくると脾臓(ひぞう)などのマクロファージ(大食細胞)に貪食され、赤血球中のヘモグロビンは分解されてグロビンとヘムになります。

このうちグロビンはアミノ酸に分解され、身体に必要なタンパク質の合成に再利用されます。

また、ヘムはさらに鉄とプロトポリフィリンという物質に分離します。

鉄もグロビンと同様にヘモグロビンなどの合成に再利用されますが、残りのプロトポリフィリンは環状構造が切断され、黄色のビリルビンになります。

ビリルビンは肝臓でグルクロン酸と結合したあと、胆汁の成分として捨てられます。

一方、肝臓の機能の障害で黄疸(おうだん)症状がでることがあります。

これは肝臓でのビリルビンの処理が遅れ、血液中に多量のビリルビンがあるために皮膚の色が黄色くなるのです。

つまり、ヘモグロビンは赤色から黄色へと色を変えて代謝されます。

ヘモグロビンのまとめ

ヘモグロビンは血液の中にある赤血球のタンパク質です。

ヘモグロビンは酸素と結合、酸素を放出する性質があるため、肺から全身に酸素を運ぶ働きがあります。

ヘモグロビンは赤色素であるヘムを持っているため、赤色をしていて、血液の赤い色のもととなっています。

赤血球は約120日の寿命がくると脾臓などのマクロファージに貪食され、赤血球中のヘモグロビンは分解されてグロビンとヘムになります。

このうちグロビンはアミノ酸に分解され、身体に必要なタンパク質の合成に再利用されます。

また、ヘムはさらに鉄とプロトポリフィリンという物質に分離します。

鉄もグロビンと同様にヘモグロビンなどの合成に再利用されますが、残りのプロトポリフィリンは環状構造が切断され、黄色のビリルビンになります。

ビリルビンは肝臓でグルクロン酸と結合したあと、胆汁の成分として捨てられます。

つまり、ヘモグロビンは赤色から黄色へと色を変えて代謝されます。

ところで、

ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。

I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.

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