健康食品・サプリメントの泉

シクロアリイン

「田舎医師の子」などを書いた大正から昭和の小説家の相馬泰三(そうまたいぞう)はあまのじゃくでいこじだと友人たちにいわれていました。

あるとき、友人たちと神田でぶらぶらしている間に終電がでてしまいました。

相馬泰三の下宿は遠いので、友人たちは金をだしあい、車を呼んで相馬泰三を乗せようとしました。

しかし、相馬泰三はがんとしてことわりましたが、目には涙をいっぱいためていました。

いい話ですね。

相馬泰三は、気は優しくて頑固者ですか。

ところで、涙といえば、タマネギを切ったときに涙がでますが、あれはイソアリインのせいだったのですね。

でも、タマネギを加熱するとイソアリインがシクロアリインに変化して涙がでなくなりますよ。

シクロアリインとは

シクロアリインとはタマネギなどに多く産生する硫黄分を含むアミノ酸の一種です。

にんにくに含まれるアリインはタマネギではイソアリインと呼ばれ、タマネギにもアリインがアリナーゼという酵素で変化したアリシンがあります。

タマネギには硫黄分を含むアミノ酸としてイソアリインがたくさん含まれています。

しかし、タマネギを加熱すると、イソアリインがシクロアリインに変化します。

このように、シクロアリインはイソアリインが熱変性したアミノ酸になります。

シクロアリインの働き

シクロアリイン血液中の中性脂肪やLDLコレステロールを抑える働きがあります。

シクロアリインは肝臓内のMTP(ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質)の働きを阻害する働きがあります。

なお、MTP(ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質)のトリグリセリドは中性脂肪のことです。

血液中の脂質はリポタンパク質と呼ばれる状態で存在しています。

リポタンパク質とは脂質とアポタンパク質と呼ばれるタンパク質が結合した状態です。

これはコレステロールなどの脂質がそのままでは血液中に溶けることができないからです。

MTP(ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質)はこの脂質とタンパク質の結合にかかわる働きを持っています。

つまり、MTP(ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質)は肝臓内で脂質の材料をまとめる働きがあります。

シクロアリインはその働きを阻害することで肝臓から血液中に脂質が放出される量を減らします。

シクロアリインはこうした働きから血液のサラサラ成分と呼ばれ、血液中の中性脂肪やLDLコレステロールを抑える働きあります。

つまり、シクロアリインは肥満脂質異常症動脈硬化の予防、高血圧の予防・改善作用、血液の線維素溶解活性の増強作用があって血液をサラサラにする効能が期待できます。

アリインとは

アリインは硫化アリルという硫黄分を含むアミノ酸の一種で、揮発性はありませんが、水に溶けやすい性質を持った有機化合物です。

アリインはにんにくにふくまれる最も代表的な有効成分で、にんにくのほとんどの効能はこのアリインから変化した物質によるものです。

アリインはにんにくの葉や茎にもありますが、根の鱗茎内の細胞にたくさんあります。

にんにくを切ったりすりおろしたりすると、鱗茎内の細胞が壊れて、アリインが細胞内からでてきます。

同時に別の細胞内にあるアリナーゼという酵素も細胞が壊れることにより細胞内からでてきてアリインと生化学反応を起こします。

アリインが酵素のアリナーゼと生化学反応を起こすと、アリインはアリルスルフェン酸とアミノアクリル酸という物質に分解されます。

そのアリルスルフェン酸が変化してできるのがアリシンです。

アリインは無臭ですが、アリシンになるとにんにく特有の強烈な臭いを発します。

アリインの効能は抗菌・殺菌作用、抗血栓作用、抗酸化作用、疲労回復などをあげられることがありますが、それらはアリシンの効能です。

アリイン自体は強力な酸化防止剤であり、アリインを含むにんにくは古くから潜水夫などの酸素中毒の治療に使われています。

また、アリインは試験管内で血液細胞に添加すると、マクロファージ(大食細胞)などの白血球の収容能力の増加が観察されたという報告がありますので、免疫力アップの効能が期待できます。

そのほか、イソアリインの効能としては糖質の代謝を促進して、血糖値を下げるほか、血液をサラサラにして血栓を予防する効能が期待できます。

シクロアリインのまとめ

シクロアリインとはタマネギなどに多く産生する硫黄分を含むアミノ酸の一種です。

にんにくに含まれるアリインはタマネギではイソアリインと呼ばれ、タマネギにもアリインがアリナーゼという酵素で変化したアリシンがあります。

タマネギには硫黄分を含むアミノ酸としてイソアリインがたくさん含まれています。

タマネギを切るとイソアリインの刺激によって涙がでます。

しかし、タマネギを加熱すると、イソアリインがシクロアリインに変化して刺激がなくなります。

このように、シクロアリインはイソアリインが熱変性したアミノ酸になります。

シクロアリインは血液中の中性脂肪やLDLコレステロールを抑える働きがあります。

シクロアリインは肥満、脂質異常症、動脈硬化の予防、高血圧の予防・改善作用、血液の線維素溶解活性の増強作用があって血液をサラサラにする効能が期待できます。

なお、健康食品やサプリメントとしてのにんにくはあくまでも、健康食品ですので、医薬品ではありません。

期待される効能もエビデンス(医学的根拠)が認められていません。したがって、効能を保証することはできませんのでご注意ください。

体調の悪い方、すでに疾患にかかっている方、妊婦の方、高齢者の方、児童などは摂取する前に必ず医師などの専門家にご相談ください

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