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テングサ
明治時代の文豪、夏目漱石(なつめそうせき)は数学が苦手でした。
夏目漱石は東京大学へ入学する者への予備教育機関である大学予備門の入学試験のときも数学に困りました。
そこで夏目漱石は隣の受験生の数学の答案をカンニングしました。
そのおかげか夏目漱石は無事に大学予備門に入学できました。
ところが、数学以外の科目のできが悪かったのか隣の受験生は不合格になってしまいました。
心太(ところてん)式とは心太突きで心太が突きだされるように押されて自然に先へ進むことです。
もし、このとき夏目漱石がカンニングをしなかったら、この受験生は不合格の方へ突きだされずに合格できたかも知れませんね。
テングサとは
テングサは深さ20mまでの海底に生える石花菜(せっかさい)とも呼ばれる、寒天の原料となる紅藻植物の海草です。
テングサといってもマクサというテングサ属1種類のことをいうのではなく、テングサ属の中には、マクサのほかにキヌクサ、オニクサ、ヒラクサなどがあります。
マクサは暗紅色で、体高10~30㎝、茎枝の太さ1㎜内外、小枝の太さ0.2~0.3㎜のフサフサとした海草です。
マクサは干潮線下から深さ20mまでの海底に群生する多年生海草で、5月から7月にかけて繁茂します。
マクサは温海性の海草ですので、太平洋岸では房総半島、伊豆七島、伊豆半島、紀伊半島東半部、室戸岬などの周辺に繁茂しています。
また、マクサは日本海側では能登半島、隠岐諸島や佐渡島周辺に繁茂しています。
テングサの利用
テングサの細胞外基質、つまり細胞外マトリックス(Extracellular Matrix)には10~20%の寒天質が含まれていますので、テングサを煮出し、煮出し汁をとると寒天をとることができます。
テングサの煮出し汁は熱いうちは流動性を保持しているコロイド粒子の糊状のゾルですが、37~35℃くらいに冷えると凝固して流動性を失ったコロイド粒子のゲルになります。
凝固したものを冬季夜間の低温で凍結させ、そのときに寒天質とほかの雑物とを分離させます。
そして、解凍して水溶性の雑物を除去します。
その凍結と解凍とを何回か繰り返して寒天質だけになるようにして寒天をつくります。
こうした古い製造法によると、寒天製造に適した土地は、雪が少なく、夜間の気温がマイナス10℃内外の気象条件の山間地に限定されてきます。
つまり、寒天の原料のテングサは海岸で夏に採取され、そのテングサを遠く離れた山間地に送り、寒天を冬に製造するということになります。
ところが、冷凍・冷蔵の技術が進んだ現在では、場所・時期を問わず、いつでも、どこでも培地に使う粉寒天を製造することができます。
なお、長野県茅野市周辺では、今でも昔どおりのやり方で天然の角寒天の製造が続けられています。
現在、粉寒天とともに製造・販売されている角寒天は信州、諏訪の農家の冬の副業としてもつくられ、一般のスーパーなどで販売されています。
心太(ところてん)
心太は寒天を熱湯に溶かして、その後、冷やしてゼリー状に固めた食品です。
ゼリー状に固めた寒天を柱状に切り、心太突きに入れて寒天を麵(めん)状に押しだし、小皿などの容器に入れて食べます。
心太は食酢と青のりをかけて食べるほか、酢醤油、からし醤油やハチミツなどをかけて食べます。
また、心太はいろいろなシロップを使ってお菓子にも使われています。
なお、心太自体の栄養価は寒天と同様にcalは低いのですが、ミネラルのヨウ素とモリブデンとアガロースという水溶性の食物繊維が豊富に含まれています。
アガロオリゴ糖
アガロースは消化酵素で消化されませんが、いくらかは胃酸により分解されて、アガロオリゴ糖になり吸収されます。
アガロオリゴ糖は整腸作用に効能が期待できるというほかのオリゴ糖とは異なり、抗炎症作用と抗酸化作用の効能が期待できます。
炎症は血液中の白血球のマクロファージ(大食細胞)や好中球がさまざまな刺激によって活性化し、活性酸素や炎症物質を産生させることによって生じます。
アガロオリゴ糖は細胞の損傷や炎症の発生につながる炎症物質の生成を抑制します。
そのため、アガロオリゴ糖は関節リウマチなどの関節症やアトピー性皮膚炎、網膜の炎症の加齢黄斑変性症の予防に効能が期待できます。
アガロオリゴ糖の抗酸化作用は酵素のスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)を活性化させ、活性酸素の除去に効能が期待できます。
食物繊維
アガロース以外の食物繊維も人間の胃や腸などの消化器は消化できません。
しかし、大腸内の腸内細菌は酸素のない状態でも食物繊維を発酵・分解することができますので、食物繊維の一部が人間のエネルギー源として吸収されます。
食物繊維の効用として生活習慣病などの脂質異常症予防、便秘予防、肥満予防、糖尿病予防、脂質の代謝を調整して動脈硬化の予防、大腸ガンの予防の効能が期待できます。
そのほか、食物繊維は腸内細菌によるビタミンB6などのビタミンB群のビタミンの合成、食品中の毒性物質の排除促進などの効能が期待できます。
テングサのまとめ
テングサは深さ20mまでの海底に生える石花菜(せっかさい)とも呼ばれる、寒天の原料となる紅藻植物の海草です。
テングサの細胞外基質、つまり細胞外マトリックス(Extracellular Matrix)には10~20%の寒天質が含まれていますので、テングサを煮出し、煮出し汁をとると寒天をとることができます。
テングサの煮出し汁は熱いうちは流動性を保持しているコロイド粒子の糊状のゾルですが、37~35℃くらいに冷えると凝固して流動性を失ったコロイド粒子のゲルになります。
凝固したものを低温で凍結させ、そのときに寒天質とほかの雑物とを分離させます。
そして、解凍して水溶性の雑物を除去します。その凍結と解凍とを何回か繰り返して寒天質だけになるようにして寒天をつくります。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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