健康食品・サプリメントの泉

トレハロース

16世紀にスコットランド大使がイングランドのエリザベス女王に拝謁しました。

エリザベス女王はスコットランド大使に「スコットランドのメアリー女王と、私とどちらが身長は高いのか」と下問されました。

スコットランド大使は慇懃(いんぎん)に「メアリー女王でございます」と答えました。

すると、エリザベス女王は「ではあの方は背が高すぎるわけね」といいました。

まあ、あの時代、イングランドとスコットランドはライバル同士でしたからね。

イギリス版「たけくらべ」というところでしょうか。

でも、背景にキリスト教のカトリックとプロテスタントの争いがあったそうですから、「たけくらべ」などと甘いものではなかったようです。

甘いといえば、トレハロースは甘味料だけではなかったのですね。

その保湿作用で化粧品やせっけん、入浴剤にまで使われています。

トレハロースとは

トレハロースは動植物の細胞内にも存在する天然の糖質で、カビ、酵母、昆虫の体液、シイタケ、マッシュルーム、ナメコなどのキノコ、エビなどに含まれています。

トレハロースは化学的にはブドウ糖が2つグリコシド結合してできた二糖類になります。

トレハロースはトウモロコシやジャガイモのデンプンから酵素を使って工業的に大量生産されます。

トレハロースは1832年にライ麦の麦角から最初に発見され、1859年にゾウムシがつくるトレハラマンナから分離されて、トレハロースと名づけられました。

トレハロースの働き

トレハロースはショ糖、つまり砂糖の38%ほどの甘みがあり、1gあたりのcalはショ糖と同じ4kcalです。

うまみを引き立てる働きがあるので食品添加物として加工食品に使われています。

トレハロースは食品添加物として和菓子ではあんこ、餅菓子、団子などに、洋菓子では生クリーム、カスタードクリーム、生地などに使われています。

そのほか、トレハロースは冷凍食品、麺類、弁当類、ケーキやパン、肉や魚の加工品、総菜、ジュースなどにも使われています。

トレハロースを使って、ショ糖と同じ甘さをだすには、calが高くなります。

トレハロースは甘みをつけるというより、食品の品質保持、品質向上などを目的として使われます。

トレハロースの働きの利用としては次のようなものがあります。

  1. 冷凍保存
    • トレハロースを使うと、冷凍しても食品の味・食感の変質を抑制し、解凍すると食品の味・食感が戻りやすくなります。
    • 極地方など寒冷地域の動物は細胞内にトレハロースを含んでいて、寒冷に耐えることができるようになっています。
  2. デンプンの変質抑制
    • ご飯を長時間放置すると固くなりパサつきます。
    • これはご飯のデンプンの変質によるもので、トレハロースを使うと変質を抑え、パサつきを防いでくれます。
    • トレハロースはコンビニ弁当やお団子、スポンジケーキなどに使われる場合がよくあります。
  3. 脂質の変質抑制
    • 焼き菓子や脂質を含む食品加工品などが劣化すると脂質が酸化して嫌な臭いがします。
    • トレハロースは酸素から脂質を保護して食品の脂質の酸化を防ぎ、品質保持に使われることがあります。
  4. タンパク質の変性抑制
    • 卵焼きやハンバーグ、プリンなどの加工品にトレハロースを入れるとタンパク質が変性せず、タンパク質が変性して縮むのを防ぐことができます。
    • その他食品以外にもトレハロースの保湿効果の高さから化粧品、せっけん、入浴剤などにも使われています。
  5. 安全性
    • トレハロースは基本的に急性毒性もなく安全といわれています。
    • WHOなどの国際機関からも、トレハロースの1日の許容摂取量(ADI)を設定する必要なしとされています。
  6. 原料
    • トレハロースの原料となるデンプンのもとになる原料の産地は大半が国内ではなく、国外になります。
    • トウモロコシはアメリカ、南アフリカ、ブラジルなどで、キャッサバイモはタイ、ベトナムなどになります。
    • 唯一バレイショが国産となりますが、トウモロコシは大半がアメリカ産ですので、遺伝子組み換えのトウモロコシのデンプンになります。

トレハロースはショ糖、つまり砂糖にくらべて血糖値の上昇は緩やかで、インスリンの分泌も低く抑えられます。

そのため、トレハロースは膵臓(すいぞう)への負担も低く、糖尿病予防としての効能も期待されています。

しかし、すでに糖尿病を患っている方の代替甘味料とはなりませんので注意してください。

クマムシとトレハロース

クマムシは2㎜以下の地上最強といわれる小さな緩歩(かんぽ)動物です。

緩歩動物はミミズのような環形動物とムカデのような節足動物の中間にあたる存在で、昆虫ではありません。

クマムシが地上最強というのは熱帯から極地方、深海から高山などはては温泉の中にも棲息しているからです。

クマムシは120年後に乾眠(かんみん)状態から蘇生したという話もあります。

クマムシは周りの環境が乾燥してきて、乾眠するときに、体内のブドウ糖をトレハロースに変換して、休眠状態になります。

トレハロースはクマムシが乾燥や凍結などの過酷な環境を耐え抜くときに、水の代わりとなって生命を守る働きをしているといわれています。

そして、水分が与えられると、クマムシは覚醒して、また活動を開始します。

クマムシはブドウ糖をトレハロースに置き換えることによって、体液の粘度と流動性を変えずに、休眠しているのです。

トレハロースのまとめ

トレハロースは動植物の細胞内にも存在する天然の糖質で、カビ、酵母、昆虫の体液、シイタケ、マッシュルーム、ナメコなどのキノコ、エビなどに含まれています。

トレハロースは化学的にはブドウ糖が2つグリコシド結合してできた二糖類になります。

トレハロースはトウモロコシやジャガイモのデンプンから酵素を使って工業的に大量生産されます。

トレハロースは食品添加物として和菓子ではあんこ、餅菓子、団子などに、洋菓子では生クリーム、カスタードクリーム、生地などに使われています。

そのほか、トレハロースは冷凍食品、麺類、弁当類、ケーキやパン、肉や魚の加工品、総菜、ジュースなどにも使われています。

その他食品以外にもトレハロースの保湿効果の高さから化粧品、せっけん、入浴剤などにも使われています。

なお、健康食品やサプリメントとしてのコラーゲンを含む健康食品やサプリメントはあくまでも健康食品ですので医薬品ではありません。

期待される効能もエビデンス(医学的根拠)が認められていません。したがって、効能を保証することはできませんのでご注意ください。

体調の悪い方、すでに疾患にかかっている方、妊婦の方、高齢者の方、児童などは摂取する前に必ず医師などの専門家にご相談ください

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