健康食品・サプリメントの泉
壊血病
明治から昭和にかけての「憲政の神様」といわれた政治家、尾崎行雄(おざきゆきお)が福沢諭吉(ふくざわゆきち)を訪ねました。
福沢諭吉は尾崎行雄に「誰に読ませるつもりで君は著述をするのかね?」と尋ねました。
尾崎行雄は「大方の読者に読んでもらうつもりです」と答えました。
すると、福沢諭吉は「それではだめだ。サルのために書くつもりになれば、それでちょうどよかろう」といったそうです。
一般大衆はサルも同然ですか。
福沢諭吉のイメージが落ちましたね。
たとえ、それがサルにもわかるように易しく書くとのたとえであっても。
ところで、そんな福沢諭吉の死因は脳内出血です。
福沢諭吉は晩年、ビタミンCの摂取が足りなくて、血管が壊れて出血する壊血病にでもかかっていたのでは?
一方、尾崎行雄は94歳まで衆議院議員を務めましたが、壊血病とは無縁で健康だったようですね。
壊血病とは
壊血病(かいけつびょう)はビタミンCの欠乏によってタンパク質のコラーゲンの生成が阻害され、血管が損傷をうけて、出血性の障害が骨や歯、皮膚、粘膜などの器官で生じる疾患です。
16〜18世紀の大航海時代には、壊血病の原因がわからなかったので、多くの船員が壊血病で死亡し、海賊以上に恐れられました。
バスコ・ダ・ガマのインド航路発見の航海では、180名の船員のうち100名が壊血病にかかって死亡しているそうです。
そして、ビタミンCと壊血病の関係が明らかになったのは1932年のことです。
最近では新鮮な果物や野菜を長期間にわたり食べていない方を中心に壊血病を発症することがあります。
壊血病を発症する方の多くは、慢性的なアルコール中毒者、ヘビースモーカー、1人暮らしの高齢者です。
壊血病の症状
壊血病の初期の症状は皮膚の乾燥、体重減少、鈍痛、脱力感、うつ状態です。
その後、大腿部(太もも)に大きな痣(あざ)がでるようになり、皮膚などの毛穴の周囲から点状に出血します。
さらに壊血病が進みますと歯茎、消化管、皮膚や粘膜から出血し、歯が抜けるようになります。
そのほか、切り傷の治りの遅延、貧血、免疫力低下、古傷が開くなどの症状がでて、最終的には死亡します。
人間は体内にはおよそ1500㎎のビタミンCをたくわえています。
それでも、ビタミンCを含まない食事を60〜90日間続けた場合、体内のビタミンC量が300㎎以下になって壊血病を発症します。
そのため、壊血病の治療にはビタミンC剤を投与します。
ビタミンCとコラーゲン
コラーゲンは皮膚、血管、腱(けん)、靭帯(じんたい)、軟骨をつくっている主要なタンパク質です。
コラーゲンは血管や皮膚、骨に柔軟性を与え、丈夫にします。
ビタミンCは血管や皮膚などのコラーゲンのタンパク質が合成されるときに補酵素として必要になります。
ビタミンCを欠いた食事を続けていると血管や皮膚などの正常なコラーゲンが合成できなくなり、血管や皮膚のハリがなくなります。
そして全身のあらゆるところから出血する壊血病を引き起こすことになります。
壊血病のまとめ
壊血病(かいけつびょう)はビタミンCの欠乏によってタンパク質のコラーゲンの生成が阻害され、血管が損傷をうけて、出血性の障害が骨や歯、皮膚、粘膜などの器官で生じる疾患です。
壊血病の初期は皮膚の乾燥、体重減少、鈍痛、脱力感、うつ状態です。
その後、大腿部(太もも)に大きな痣(あざ)がでる、皮膚の毛穴の周囲から点状に出血するなどの症状がでます。
さらに壊血病が進みますと歯茎、消化管、皮膚や粘膜から出血し、歯が抜ける、切り傷の治りの遅延、貧血、免疫力低下、古傷が開くなどの症状がでて、最終的には死亡します。
壊血病の治療にはビタミンC剤を投与しますが、最近では新鮮な果物や野菜を長期間にわたり食べていない方を中心に壊血病を発症することがあります。
壊血病を発症する方の多くは、慢性的なアルコール中毒者、ヘビースモーカー、1人暮らしの高齢者です。
なお、健康食品やサプリメントとしての酢・黒酢はあくまでも、健康食品ですので、医薬品ではありません。
期待される効能もエビデンス(医学的根拠)が認められていません。したがって、効能を保証することはできませんのでご注意ください。
体調の悪い方、すでに疾患にかかっている方、妊婦の方、高齢者の方、児童などは摂取する前に必ず医師などの専門家にご相談ください。
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