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酢酸
「子どもを想う歌」を書いた、19世紀のアメリカ最初のコラムニストであり詩人のユージン・フィールドの勤めていた新聞社の社長はクリスマスには毎年社員たちに七面鳥を贈っていました。
フィールドがある年「七面鳥でなく服を下さい」と社長に頼みますと社長は囚人服をくれました。
そこで、フィールドは新聞社に有名人のお客がある日は必ずその囚人服を着用して出社したということです。
社員に恥をかかせた社長にも恥をかいてもらおうというわけですね。
確かにクリスマス・プレゼントは相手の希望するものを贈るものです。
クリスマス・プレゼントは押し付けるとクリスマス・プレゼントにはなりませんからね。
クリスマスといえば、昔、白黒フィルム写真が全盛だった時代に暗室でクリスマスの写真を現像したことがあります。
しかし、そのときの写真の定着液は酢の臭いに満ち満ちていました。
それは、写真の定着液に酢酸が入っていたからなのですね。
酢酸とは
酢酸(さくさん)は刺激臭と酸味を持つ揮発性の無色の液体で、酢の中に3〜5%ほど含まれる酸味の主成分の飽和脂肪酸の一種です。
酢は90%以上の水分と、3〜5%程度の酢酸、アミノ酸ほか酢の種類によってはクエン酸、アルコール、糖分などを含んでいます。
酢酸は酢酸発酵や木材の乾留によって生じるほか、工業的にはエチレンからアセトアルデヒドを経て大量につくられています。
酢酸の純粋なものは冬季には凍結することから氷酢酸(ひょうさくさん)と呼ばれています。
酢酸の用途と働き
酢酸はそのままで染色や合成酢・写真の定着液などに使われるほか、医薬品、染料などの合成原料として使われています。
酢酸は酢酸ビニルなどの酢酸エステル、無水酢酸、アセチルセルロース、モノクロロ酢酸など工業的に重要な物質の合成原料としても大量に使われています。
一方、体内では酢酸は細胞内のミトコンドリアでアセチルCoA合成酵素により、アセチルCoAに変換され、クエン酸回路でのエネルギー代謝で重要な役割を果たしています。
しかし、酢酸自体が体内に入っても消化酵素によって消化されることはなく、十二指腸で胆汁によって中和されるだけで、身体に吸収されることはないようです。
酢酸は体内では肝臓でブドウ糖や脂肪酸から合成されますし、腸内フローラのビフィズス菌などの善玉菌(ぜんだまきん)から生成されて、腸内フローラを酸性にし、悪玉菌(あくだまきん)の増殖を抑えるという効能が期待できます。
クエン酸回路
クエン酸回路はTCA回路、トリカルボン酸回路とも呼ばれ、物質代謝およびエネルギー代謝の中心的な重要な代謝の回路です。
つまり、クエン酸回路はブドウ糖や脂肪酸などの有機物が肺からの呼吸により体内に取り込まれた酸素によってミトコンドリア内で完全に酸化されて生存のためのエネルギー源となる生体内で最も重要な回路です。
クエン酸回路ではアセチルCoAが二酸化炭素と水へと酸化され、その酸化エネルギーによってATP(アデノシン三リン酸)が生成されます。
ATPは筋肉など生体内のあらゆる器官でエネルギー源として利用されています。
酢酸のまとめ
酢酸は刺激臭と酸味を持つ揮発性の無色の液体で、酢・黒酢の中に3〜5%ほど含まれる酸味の主成分の飽和脂肪酸の一種です。
酢酸は酢酸発酵や木材の乾留によって生じるほか、工業的にはエチレンからアセトアルデヒドを経て大量につくられています。
酢酸の純粋なものは冬季には凍結することから氷酢酸と呼ばれています。
酢酸は細胞内のミトコンドリアでアセチルCoA合成酵素により、アセチルCoAに変換され、クエン酸回路でのエネルギー代謝で重要な役割を果たしています。
しかし、酢酸自体が体内に入っても消化酵素によって消化されることはなく、十二指腸で胆汁によって中和されるだけで、身体に吸収されることはないようです。
酢酸は体内では肝臓でブドウ糖や脂肪酸から合成されますし、腸内フローラのビフィズス菌などの善玉菌から生成されて、腸内フローラを酸性にし、悪玉菌の増殖を抑えるという効能が期待できます。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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