健康食品・サプリメントの泉
酢酸発酵
昔、インドのベナレスというところにブラーマダッタという王様がいました。
あるとき、国に小さな反乱が起こったので、ブラーマダッタ王は自ら軍隊を率いて鎮圧しようとしました。
進軍の途中、木の上の1匹のサルがゾウに食べさせるエサの豆を奪い取り、口いっぱいにほおばりました。
サルは木の上にもどり、口いっぱいの豆を両手にもどし、ゆっくりと木の上で食べ始めました。
サルがエサの豆を食べていると1粒の豆がサルの手から木の下に落ちてしまいました。
サルは木の下に落ちた1粒の豆を拾おうとして木から降りようとしましたが、そのとき両手に持っていた豆を全部落としてしまいました。
すると、それを見ていたバラモン僧が「小さなものを得ようとして大きなものを失うのはこのサルだけではありません」とブラーマダッタ王をいさめました。
それからブラーマダッタ王は自らが軍隊を率いて小さな反乱を鎮圧しようとしたことを恥じて引き返したということです。
目先の小さな利益にとらわれて、それまでに築いてきた大きな信用や財産を失うことはよくあることです。
サルということで、インドの昔話を思いだしました。
サルの次郎ではありませんが、私も目先の利益にとらわれる日々を海より深く反省しましょう。
酢酸発酵とは
酢酸発酵(さくさんはっこう)とは酢酸菌がアルコールを酸化・分解するときにアセトアルデヒドという中間物質を経て酢酸、つまり酢をつくる発酵のことです。
酢酸菌はアルコールが酸化・分解されるときのエネルギーを使って生活しているわけです。
酢をつくるときは、まず、穀物や果実をアルコール発酵させて酒を造ります。
酢を意味するビネガーも英語でVinegarと書くように、ワインからつくったものが語源です。
ワインとして飲む場合は、酢酸発酵まで進ませると、おいしくありません。
ですから、まず純粋培養した酵母菌をブドウの汁や実を砕いたものに添加して発酵させます。
その後、火入れという工程を経て殺菌するほか、樽やビンなどに密閉して酸素を遮断し、酢酸菌が発酵しないようにします。
自然界の酢酸発酵
自然界には猿酒(さるざけ)と呼ばれる自然発酵したお酒があります。
サルがドングリなどの木の実やサルナシなどの果実を木の洞(うろ)にためておいたところ、猿酒になるということがあります。
これはドングリなどの木の実やサルナシなどの果実についていた酵母菌が雨水につかって発酵して猿酒になったということです。
木の洞とは木の皮がはがれて木の中が腐り、洞窟みたいな穴ができたものです。
木の洞は木の幹の上にも横にもできますから、サルだけではなく、鳥やリスなども木の洞にドングリなどの木の実やサルナシなどの果実をためたのではないでしょうか。
猿酒は昔から木こりや猟師なども利用して飲んでいました。
ところで、ドングリなどの木の実やサルナシなどの果実には酵母菌だけではなく、酢酸菌もついていることがあります。
それで、アルコールができると、酢酸発酵が行われ、猿酒は結局、酢になってしまうことがあります。
自然界の猿酒は飲む時期を間違えると酢酸発酵により、酸っぱくなってしまうことがあります。
健康食品としての酢
酢に含まれるポリフェノールは抗酸化作用があり、酢のビタミン類、必須アミノ酸、ポリフェノールなどの効能により、皮膚などの美容の効能が期待できます。
酢を飲用した場合は、コレステロール値の改善の効能が期待できます。
また、コレステロール値の改善はダイエット、動脈硬化の予防、老化防止(アンチエイジング)の効能が期待できます。
酢酸発酵のまとめ
酢酸発酵とは酢酸菌がアルコールを酸化・分解するときにアセトアルデヒドという中間物質を経て酢酸、つまり酢をつくる発酵のことです。
酢酸菌はアルコールが酸化・分解されるときのエネルギーを使って生活しているわけです。
酢酸発酵はアルコールと酢酸菌があると行われますので、酢酸発酵を行うための原材料は穀物、木の実、果実などいろいろあります。
猿酒も放っておくと自然界の酢酸菌によりアルコールが発酵してしまって、酢になってしまうことがあります。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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