健康食品・サプリメントの泉
胆汁
江戸時代の国学者で、歌人の村田春海(むらたはるみ)は「お好きなものは何ですか?」と尋ねられて答えました。
「私の好きなものはウナギのかば焼と他人の悪口をいうことだ」
それではウナギではなく人を食った話になりますね。
この場合、消化酵素は関係ありませんから、唾液(だえき)も胃液も膵液(すいえき)も胆汁も関係ありませんね。
胆汁とは
胆汁(たんじゅう)は肝臓の細胞で絶えず生成される黄褐色をしたアルカリ性の体液です。
胆汁は総胆管を通って胆のうに一時貯蔵・濃縮されてから、十二指腸へ分泌されます。
胆汁は1日に約600㎖分泌され、その約90%が水分です。
胆汁の残りの約10%は胆汁酸とビリルビン、コレステロールなどですが、消化酵素は含んでいません。
胆汁の働き
胆汁に含まれる胆汁酸は界面活性剤として食物中の脂肪を乳化して細かい粒とし、膵液(すいえき)に含まれる消化酵素リパーゼと反応しやすくします。
胆汁酸はさらに脂肪を分解した脂肪酸とグリセリンに作用して小腸から吸収されやすく変化させます。
腸内に分泌された胆汁酸のほとんどは小腸で再吸収され、肝臓に戻ります。
胆汁に含まれるビリルビンは破壊された赤血球から遊離したヘモグロビンのヘムが肝臓の細胞で代謝された黄色色素です。
肝臓で代謝されたビリルビンは脾臓(ひぞう)で処理された間接型ビリルビンと区別して直接型ビリルビンと呼ばれます。
直接型ビリルビンの大半は腸内で腸内細菌によりウロビリノーゲンに変化し、その一部が体内に再度吸収されます。
再度吸収されたウロビリノーゲンは黄色のウロビリンにさらに変化しますが、通常の尿の色はウロビリンによるものです。
腸内に残ったウロビリノーゲンは腸内細菌によりステルコビリンに変化して便とともに排泄され、便の茶色のもととなっています。
胆汁に含まれるコレステロールは体内に再度吸収されますが、十二指腸から小腸の間で食物と混ざることで脂質やビタミンの吸収を助けています。
胆石(たんせき)
胆汁の中のコレステロールは胆汁酸と複合体を形成していて、分散安定化されています。
ところが、胆のうで胆汁が濃縮される際に何らかの原因で遊離しコレステロールの結晶が成長することがあります。
これが胆石で、胆のうあるいは胆管においてコレステロール胆石症になります。
ほかにはレシチンやビリルビンによる結石をつくることもあります。
戦後、胆石が増えた原因は食生活が欧米化したために脂肪の摂取量が増えて、胆石ができやすくなったことがあります。
また、医療の診断技術が進歩して、無症状の胆石や小さな胆石も発見できるようになったこともあります。
胆石をもっている方は中年以降に多く、40代の肥満の女性に多いともいわれています。
胆石が原因で胆のう炎や胆道炎などの急性炎症、腹痛をはじめとする症状が1回でもあった方は専門医の検診を受けることをおすすめします。
その検診などで胆石を指摘される方は多いと思いますが、症状がない場合は経過観察ということもできるそうです。
胆汁のまとめ
胆汁は肝臓の細胞で絶えず生成される黄褐色をしたアルカリ性の体液です。
胆汁は総胆管を通って胆のうに一時貯蔵・濃縮されてから、十二指腸へ分泌されます。
胆汁は1日に約600㎖分泌され、その約90%が水分です。
胆汁の残りの10%は胆汁酸とビリルビン、コレステロールなどですが、消化酵素は含んでいません。
胆汁に含まれる胆汁酸は界面活性剤として食物中の脂肪を乳化して細かい粒とし、膵液に含まれる消化酵素リパーゼと反応しやすくします。
胆汁酸はさらに脂肪を分解した脂肪酸とグリセリンに作用して小腸から吸収されやすく変化させます。
胆汁に含まれるビリルビンは破壊された赤血球から遊離したヘモグロビンのヘムが肝臓の細胞で代謝された黄色色素です。
肝臓で代謝されたビリルビンは脾臓で処理された間接型ビリルビンと区別して直接型ビリルビンと呼ばれます。
直接型ビリルビンの大半は腸内で腸内細菌によりウロビリノーゲンに変化し、黄色のウロビリンにさらに変化して、通常の尿の色のもとになります。
腸内に残ったウロビリノーゲンは腸内細菌によりステルコビリンに変化して便とともに排泄され、便の茶色のもととなっています。
胆汁に含まれるコレステロールは体内に再度吸収されますが、十二指腸から小腸の間で食物と混ざることで脂質やビタミンの吸収を助けています。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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