健康食品・サプリメントの泉
グリセリン
あるとき「サミュエル・ジョンソン伝」を書いた18世紀のイギリスのジェームズ・ボズウェルはサミュエル・ジョンソンと食事をしながらいいました。
「良い詩人より良い料理人の方が社会にはより必要ではないでしょうか?」
するとサミュエル・ジョンソンは「町の野良イヌならそう思うだろうね」といったそうです。
たしかにそうかも知れませんが、人間とイヌを同じように論じてもね。
まあ、サミュエル・ジョンソンの一流のジョークでしょう。
グリセリンからつくった爆発物ニトログリセリンをダイナマイトとして安全に使えるようにした、ノーベルならどういったでしょうか?
詩人も料理人も人類および世界の学術と平和に貢献していると私は思います。
グリセリンとは
グリセリンは海藻や植物、動物などに広く含まれるアルコールの一種で無色透明の液体です。
グリセリンはまたグリセロールとも呼ばれています。
食物から摂取された脂肪は膵臓(すいぞう)から分泌される膵液(すいえき)に含まれる消化酵素のリパーゼによって脂肪酸とグリセリンに分解されます。
分解されたグリセリンと脂肪酸は小腸で吸収されたあと、小腸壁で中性脂肪に再合成されます。
グリセリンと脂肪酸から再合成される中性脂肪は必要に応じてエネルギーに代謝されますが、いつもは皮膚などの下や筋肉などに蓄えられています。
グリセリンは18世紀にオリーブ油から発見されました。
その後グリセリンは織物の染色剤やインク、膠(にかわ)などの製造に使われるようになり、現在では化粧品や医薬品にまで利用されるようになっています。
グリセリンにはヤシ油やパーム油などを原料とした天然グリセリンと、石油を原料とした合成グリセリンがあります。
最近では天然グリセリンが主流となっており、医薬品、化粧品や軟膏(なんこう)などに使用されるグリセリンはほとんど天然のものとなっています。
グリセリンの効能
グリセリンには血管を拡張させる作用があり、狭心症などの痛みの軽減や利尿剤、脳圧降下剤などの医薬品に利用されています。
また、グリセリンは浸透圧が高く、水を引き寄せ、強い吸湿力を持っていますので、医薬品のみならず化粧品や軟膏などにも利用されています。
グリセリンの効能としては
があげられます。
いずれも、血管を拡張する作用と、浸透圧が高く、吸湿力があるという作用によるものです。
グリセリンの別の利用
工事現場でよく使われるダイナマイトはニトログリセリンを珪藻土にしみ込ませて、不安定な危険物質のニトログリセリンを安全に扱えるようにしたものです。
このダイナマイトは19世紀にノーベル賞で有名なスウェーデンのアルフレッド・ベルンハルド・ノーベルが発明しました。
ニトログリセリン自体は19世紀にイタリアでグリセリンと硝酸と硫酸の混合物を反応させて発明されたものです。
ニトログリセリンは少しの衝撃でも爆発する危険物で、発明された当初は使い物にならなかったそうです。
しかし、ニトログリセリンを安全に管理して、その爆発力を使えば、工事現場での作業の効率化に非常に役立ちました。
つるはしとのみでトンネルの工事をしていた場合とくらべて、作業の効率は全然違っていたのです。
ニトログリセリンを安全に使えるようにしたダイナマイトは大発明だったのです。
しかし、ダイナマイトは軍事用に転用され、戦争などで多くの人命を奪ったことも事実です。
そのため、ダイナマイトの発明で巨万の富を築いたノーベルは遺言で遺産を平和・学術に貢献した人物に贈るノーベル賞を創設したのです。
グリセリンのまとめ
グリセリンは海藻や植物、動物などに広く含まれるアルコールの一種でグリセロールとも呼ばれる無色透明の液体です。
グリセリンは膵臓から分泌される膵液に含まれる消化酵素のリパーゼによって食物の脂肪から脂肪酸といっしょに分解されます。
分解されたグリセリンと脂肪酸は小腸で吸収されたあと、小腸壁で中性脂肪に再合成されます。
グリセリンと脂肪酸から再合成される中性脂肪は必要に応じてエネルギーに代謝されますが、いつもは皮膚などの下や筋肉などに蓄えられています。
グリセリンには血管を拡張させる作用があり、狭心症などの痛みの軽減や利尿剤、脳圧降下剤などの医薬品に利用されています。
また、グリセリンは浸透圧が高く、水を引き寄せ、強い吸湿力を持っていますので、医薬品のみならず化粧品や軟膏などにも利用されています。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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