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基底細胞
「ぶらりひょうたん」などを書いた大正、昭和の劇作家、高田保(たかだたもつ)はあるとき、先輩文学者のことを話題にしました。
高田保は「あの人ももうろくしたよ。2時間話している間に、同じ話を3度もしたからね」といいました。
しかし、高田保も短い時間にこの話を3度繰り返し、そして間もなく高田保は亡くなりました。
高田保もその先輩文学者も同じ話を繰り返すということは2人とももうろくしていたのですね。
そういう同じ話を繰り返すことを老いの繰り言(おいのくりごと)といいます。
まあ、認知症の症状の1つですが、繰り返すといえば基底細胞の細胞分裂の繰り返しが角質層を形成しているのですね。
もちろん、基底細胞は高田保のように3度繰り返して角質層を形成するのではありません。
もっとたくさん繰り返して角質層を形成しています。
基底細胞とは
基底細胞(きていさいぼう)とは皮膚の表皮である上皮組織のもっとも内側の基底層にある上皮細胞です。
基底細胞は表皮と真皮である結合組織を分離する基底膜の上に密接してならんでいます。
基底細胞の働き
表皮の下にある真皮と接触している基底細胞は細胞分裂を盛んに起こし、表皮の上へ角質の層としてたまっていきます。
そして、約4週間程度で表皮細胞は厚さ10〜20μm、足の裏では㎜単位の角質、つまり角質層となり、やがて細胞活動を停止して垢(あか)などになってはがれます。
表皮のケラチノサイト、つまり表皮角化細胞はお互いに強固に接着し合っていて、皮膚のバリア機能の働きをしています。
皮膚のバリア機能は外部からの細菌やウイルスなどの病原体や異物の侵入を防ぎ、内部からの水分の蒸発も防いでいます。
また、基底層のメラノサイト、つまりメラニン形成細胞はメラニンを生成し、紫外線から皮膚を保護しています。
基底細胞は表皮の細胞の分化、増殖などの情報を表皮のケラチノサイトやメラノサイトやランゲルハンス細胞などに伝達するほか、表皮と真皮を強固に結合する働きをしています。
メラニン
メラニンは皮膚などの表皮において形成される色素で、メラニン色素ともいいます。
メラニンは皮膚の表皮ほか、毛髪を伸ばす細胞の毛母にあるメラノサイトや網膜色素上皮細胞、虹彩(こうさい)でも生成されます。
メラニンは皮膚が紫外線を受けることによって生成される活性酸素の刺激によりメラノサイトがチロシンというアミノ酸を材料にしてつくったのがメラニンです。
メラニンは皮膚に侵入してきた紫外線を吸収し、皮膚の組織を日焼けの炎症から守っています。
メラニンがなければ、皮膚の奥深くまで紫外線が入り込み、ちょっと紫外線を浴びただけで、水ぶくれや炎症を起こすことになりますし、紫外線によってDNAを破壊され、皮膚にガンができてしまいます。
毛髪のメラニンも毛髪のタンパク質であるケラチンとともに毛髪を紫外線や熱などから守っています。
目の虹彩のメラニンも紫外線による損傷から水晶体や網膜を保護しています。
基底細胞のまとめ
基底細胞とは皮膚の表皮である上皮組織のもっとも内側の基底層にある上皮細胞です。
表皮の下にある真皮と接触している基底細胞は細胞分裂を盛んに起こし、表皮の上へ角質の層としてたまっていきます。
そして、約4週間程度で表皮細胞は厚さ10〜20μm、足の裏では㎜単位の角質、つまり角質層となり、やがて細胞活動を停止して垢などになってはがれます。
基底細胞は表皮の細胞の分化、増殖などの情報を表皮のケラチノサイト、つまり表皮角化細胞やメラノサイト、つまりメラニン形成細胞やランゲルハンス細胞などに伝達するほか、表皮と真皮を強固に結合する働きをしています。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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