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血液
「考える人」などを制作したオーギュスト・ロダンと夫人のマリーは長く入籍していませんでしたので、友人たちはすすめて2人に正式な結婚式をさせました。
花婿のロダンは77歳、花嫁のマリーは73歳でした。
マリーは生まれて初めて白粉(おしろい)をつけてうれしそうでした。
ところが、結婚式後2週間ほどたって、マリーは風邪がもとで亡くなりました。
これも人生でしょうね。
ところで、人生の場合は自分で選ぶことができますが、血液型の場合は自分では選べませんので、運命ですね。
血液とは
血液(けつえき)は身体の各組織へ酸素や栄養分を運び各組織の細胞の新陳代謝を行い、ケガをしたときの止血、細菌やウイルスなどの病原体の撃退なども行っている体液です。
当たり前ですが、血液は人間が生きていくためにはたいへん重要なものです。
血液は血漿(けっしょう)と血球で構成されていて、液体成分が血漿で赤血球、白血球、血小板の有形成分が血球です。
血液の約55%は血漿で、残りの約45%は血球です。
血液の成分
- 血漿
- 赤血球
- 血小板
- 血小板は血液1㎖に20〜40万個あります。
- 血小板は直径約2μmの円盤形の細胞です。
- 血小板の寿命は10日間ほどです。
- 血小板はケガなどで血管が傷ついて出血したとき、傷ついた部分を見つけて張り付き、周りのほかの血小板や凝固因子を引き寄せて、血栓をつくり出血を止める働きがあります。
- 血小板数が減少すると出血しやすく、止血しにくくなります。
- 血液検査の血小板数の適正値は140,000〜360,000個/㎗です。
- 白血球
血液型
血液型というと赤血球の型が一般的ですが、白血球、血小板にも血液型があります。
また、血漿にも血液型があり、輸血する際にはこれらの血液型をあわせる必要があります。
- ABO血液型
- 最もよく知られた赤血球の血液型で、A型の方はA型物質を持ち、B型の方はB型物質を持っています。
- AB型の方は両方の型物質を持ち、どちらも持っていない方はO型になります。
- ABO血液型は赤血球以外にも多くの組織、細胞に存在します。
- Rh血液型
- Rh血液型は赤血球だけに存在し、D、C、c、E、eの5種類の抗原で分類されます。
- もっとも多い方で5種類全部、もっとも少ない方でも、Cかcのどちらか1つと、Eかeのどちらか1つのあわせて2種類の抗原を持っています。
- このうち、D抗原を持たない方をRhマイナス型といいます。
- まれにD抗原しか持たない方(-D-、バーディーバー型)や抗原をまったく持たない方(Rhナル型)がいます。
- まれな血液型
- まれな血液型とは、100名中に1名以下でしか見つからない血液型をいいます。
- バーディーバー型やRhナル型はまれな血液型です。
- HLA型
- HLA(human leukocyte antigen)、つまりヒト白血球抗原はA、B、C、DR、DQ、DPに大きくわけられ、それぞれに多くの型があります。
- HLAは白血球だけでなく、赤血球を除く、多くの組織や細胞に存在し、健康な細胞と疾患の細胞、あるいは自分の細胞と他人の細胞を区別する重要な働きがあります。
- このため、白血病などの血液難病のために行う骨髄移植においては他人の細胞であると区別されないように、HLA型、特にA、B、DRの型を厳密にあわせる必要があります。
- また、血小板を輸血した場合、HLA抗体によって輸血した血小板が壊されてしまうことがあり、このような場合はHLA型を調べて輸血することが必要です。
- 血漿型
- 血漿は非常に多くの成分を含んでいます。
- ほとんどの方は量の多少はありますが、同じ成分を持っています。
- しかし、健康上問題のない範囲で、ある成分を持っていない方がいます。
- 有名なものはIgA、つまり免疫グロブリンAというタンパク質の欠損です。
- IgA欠損症の方が他の方から輸血を受けると抗体がつくられ、強い副作用を起こし、免疫不全症を引き起こすことがあります。
ドロドロ血液
血液がドロドロとかサラサラとかいわれますが、ドロドロの原因は次のようなものです。
- 赤血球が増える
- 熱中症などによって身体が脱水状態になると、血液中の液体成分が減り、比率として赤血球が増加した状態となってドロドロ血液になります。
- 対策としては水分を補給することが重要です。
- もちろん、汗や尿となってでたミネラルも補給しなければなりません。
- 赤血球が硬くなる
- 糖尿病が進行すると、赤血球の柔軟性が失われ、狭いところを通りにくくなり、ドロドロ血液になります。
- 対策としては糖尿病を治療することが大切です。
- 治療においては1型糖尿病の場合は、ホルモンのインスリンの皮下注射が一般的に行われます。
- 2型糖尿病の場合は食事療法と運動療法が行われ、不十分な場合は血糖降下剤の投与が行われます。
- それでも血糖値が下がらない場合はインスリンの皮下注射が行われます。
- 糖尿病の予防には抗酸化力のあるカロテノイドのβ(ベータ)-カロテンやカテキンなどのポリフェノールが効能が期待できます。
- β-カロテンを含むケール、カテキンを含むお茶や大麦若葉、カルコン類(キサントアンゲロール)を含む明日葉(アシタバ)を摂取することがおすすめです。
- 血小板が固まりやすくなる
- メタボリックシンドローム(内蔵脂肪症候群)で体脂肪が多く、中性脂肪やコレステロール値の高い方、または水分不足で脱水状態の方、飲酒などの原因によって血小板が固まりやすくなり、ドロドロ血液になります。
- 対策としては生活習慣を改善して、メタボリックシンドロームの状態にならないようにすることです。
- 生活習慣病は日常生活の中で適度な運動をする、食事の量や栄養のバランスをよくする、アルコールを節制する、睡眠を十分とる、禁煙をすることなどによって予防することができます。
- また、動物性脂肪を含んだ肉や魚を過剰に食べることを避け、ビタミン、ミネラルを多く含み、食物繊維を含む野菜をたくさん食べる、青汁やお茶、コーヒーを適度に飲むことも生活習慣病の予防に効能が期待できます。
- 白血球がひっつきやすくなる
- 細菌やウイルスなどの病原体やキズ、ケガなどによって身体に炎症があると、白血球は細菌などを探すために粘着性を高めます。
- そのため、血管にくっつきやすくなり流れを悪くして、ドロドロ血液になります。
- 風邪を引いたときに顔色が悪く見えるのは、白血球が血液の流れを悪くしているためです。
- ストレスやタバコによっても、白血球の粘着性は高くなり、ドロドロ血液になります。
- したがって、炎症の原因となっているインフルエンザや風邪などの疾患を治す、ストレスを避け睡眠などの休養を十分取る、禁煙するなどの対策が考えられます。
- しかし、これらも生活習慣病の予防と重なるところが多いので、生活習慣病の予防が対策と考えられます。
献血
人間の血液の量は体重の約13分の1といわれていますが、血液の量の12%を献血しても医学的には問題がないといわれています。
すると、体重65㎏の方の血液は約5㎏で、その12%は約0.6㎏ということになります。
血液の比重は1.05前後ですので、約570㏄の血液を献血しても大丈夫ということになります。
そして、献血後の血液の量は水分を摂取することにより短時間で回復するということですので、ここは積極的に献血するべきでしょうね。
問題は量ではなく質の血液の成分の回復する速さですが、その成分によって回復する速さが異なります。
個人差がありますが、血漿成分は約2日、血小板成分が4〜5日、赤血球は2〜3週間で回復するそうです。
血液のまとめ
血液は身体の各組織へ酸素や栄養分を運び各組織の細胞の新陳代謝を行い、ケガをしたときの止血、細菌やウイルスなどの病原体の撃退なども行っている体液です。
当たり前ですが、血液は人間が生きていくためにはたいへん重要なものです。
血液は血漿と血球で構成されていて、液体成分が血漿で赤血球、白血球、血小板の有形成分が血球です。
血液の約55%は血漿で、残りの約45%は血球です。
血液には血液型があり、ABO血液型、Rh血液型、まれな血液型、HLA型、血漿型で分類されます。
血液は赤血球が増える、赤血球が硬くなる、血小板が固まりやすくなる、白血球がひっつきやすくなることでドロドロの状態になることがあります。
ドロドロ血液は生活習慣病の予防や対策が有効です。
生活習慣病は日常生活の中で適度な運動をする、食事の量や栄養のバランスをよくする、アルコールを節制する、睡眠を十分とる、禁煙をすることなどによって予防することができます。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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