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酸素
ある夜わび住まいの江戸時代の歌人で陶芸家の蓮月尼(れんげつに)である太田垣蓮月(おおたがきれんげつ)の住居に泥棒が入りました。
彼女は物音で目が覚めましたが、これを悔やんでいいました。
「私としたことが、どんな険しい心でいたのでしょう。寝ていて外の物音に気づくなんて……」
「あの盗人やはんがのぞいたとき、年寄りの無心の寝顔でのうて恥ずかし……」
はははと笑っては失礼なのでしょうね。
でも案外、蓮月尼は睡眠時無呼吸症候群で睡眠が浅かったので目が覚めたのでは?
睡眠時無呼吸症候群は呼吸が長い間止まりますので、肺から酸素が全身に行き渡りません。
当然、脳にも酸素が行きませんので、浅い睡眠となって、目を覚ましたりすることになります。
酸素とは
酸素は元素記号Oで表される、メンデレーエフの周期表第16族に属する元素で、通常は原子が2つで1分子をつくっています。
大気中には窒素の約78%の次に多く、約21%含まれているほか、水などいろいろな酸化物として地球でもっとも多量に存在する元素です。
酸素は工業的には空気を圧縮してつくる液体空気の分留によってつくるほか、水の電気分解でもつくることができます。
酸素は実験室では二酸化マンガンを触媒として、過酸化水素水を分解してつくることもできます。
酸素の働き
酸素は反応性に富み、ほとんどの元素と化合して酸化物をつくります。
酸素が酸化物をつくるときの反応を燃焼といい、そのときには熱と光をともなうことが多くあります。
生物の体内でも燃焼は起きていて、肺から取り込まれた酸素により、多くの生理化合物が酸化されて、エネルギーが取りだされ、エネルギー代謝の根本となっています。
また、酸素が体内で活性化されると活性酸素となり、白血球のマクロファージ(大食細胞)などでウイルスや細菌、ガンなどの異物の分解に使われます。
その他、紫外線をトリガーとしてできた活性酸素からメラニン形成細胞と呼ばれるメラノサイトがメラニンを生成し、日焼けやシミの原因にもなっています。
体内で生成された活性酸素は老化の原因となり、過剰な活性酸素をとりのぞくことが老化防止(アンチエイジング)にとって大切なことになっています。
光合成
大気に含まれている酸素は過去のシアノバクテリアという藍藻植物の光合成によって大気に加えられたものと考えられています。
そして、その痕跡はストロマトライト、つまり縞状鉄鉱層という先カンブリア時代、約30億年前にできた石灰岩によって解明されつつあります。
つまり、藍藻を含む植物は葉緑素を触媒として二酸化炭素と水と光エネルギーによりデンプンと酸素をつくりだす光合成をしています。
人間を含む地球上のほとんどの生物はデンプンをブドウ糖などの単糖に分解しています。
そして、酸素とブドウ糖から二酸化炭素と水をつくり、ブドウ糖が酸化されるときに生存に必要なおもなエネルギーを取りだしています。
具体的にはブドウ糖をリン酸化し、ATP(アデノシン三リン酸)が無機リン酸を放出して、ADP(アデノシン二リン酸)に変化するときにエネルギーとして取りだしています。
なお、余談ですが最近になって地球温暖化に適応した生産性の高いイネをつくり出すことに成功しています。
これはどういうことかというと、イネの持つ酵素を改良して、二酸化炭素をデンプンなどの糖質に変換する光合成がより起きやすくするのだそうです。
つまり、このイネを広めると二酸化炭素の削減につながり、しかも米の収量もアップするということになります。
そして、イネだけではなく、この酵素を改良する手法が普及すれば、将来の食糧不足の切り札にもなるかも知れませんね。
酸素のまとめ
酸素は元素記号Oで表される、メンデレーエフの周期表第16族に属する元素で、通常は原子が2つで1分子をつくっています。
酸素は反応性に富み、ほとんどの元素と化合して酸化物をつくります。
酸素が酸化物をつくるときの反応を燃焼といい、そのときには熱と光をともなうことが多くあります。
生物の体内でも燃焼は起きていて、肺から取り込まれた酸素により、多くの生理化合物が酸化されて、エネルギーが取りだされ、エネルギー代謝の根本となっています。
また、酸素が体内で活性化されると活性酸素となり、白血球のマクロファージなどでウイルスや細菌、ガンなどの異物の分解に使われます。
その他、紫外線をトリガーとしてできた活性酸素からメラノサイトがメラニンを生成し、日焼けやシミの原因にもなっています。
体内で生成された活性酸素は老化の原因となり、過剰な活性酸素をとりのぞくことが老化防止(アンチエイジング)にとって大切なことになっています。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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