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抗生物質
17世紀のフランスの太陽王、ルイ14世が詩をつくって、お付きの者のポワローに見せました。
ポワローは「これは陛下のお作でございますか?」とルイ14世に尋ねました。
すると、ルイ14世は「そうだ」と答えました。
ポワローは「まったく陛下の御才能には驚き入りました。陛下には不可能ということはございません」といいました。
ところが、ポワローは「陛下は下手な詩をおつくりになろうと思えば、このように下手な詩をすぐにおつくりになられるとは!」と続けていいました。
いい方はほめているようでも、実際はけなしているのですね。レトリックですね。
しかし、よほど懇意の仲でないとこんな率直なことはいえません。
このあとポワローはどうなったのでしょうか。
率直にいった甲斐があれば、ほめられるでしょうが、なければ失脚しているでしょうね。
ところで、抗生物質もTPOをまちがえなければ効能が期待できます。
しかし、まちがえると副作用があるうえに耐性菌ができるなどやっかいなものになります。
抗生物質とは
病原微生物を殺す作用を持つ薬剤のことを抗菌剤といいますが、抗菌剤の中でも、微生物がつくった化学物質のことを抗生物質といいます。
抗生物質を微生物がつくった化学物質と限定するのは技術の進歩で微生物ではなく人間がつくった人工の化学物質がでてきたからです。
世界初の抗生物質であるペニシリンは青カビから発見されたことは有名です。
しかし、青カビは微生物の1つですし、カビを厳密にいうと真菌であり、菌の一種となります。
抗生物質の問題
風邪を引いたときに抗生物質を使うことは有害であると考える医師が多くなりました。
患者が抗生剤がほしいといっても、抗生剤をだすのをしぶる医師にでくわすことも多くなりました。
医師が抗生物質を安易に処方しないのはだいたい次のような理由です。
- 効き目
- 耐性菌
- 安易に抗生物質を使用すると抗生物質に対する耐性がある菌ができることがあります。
- 抗生物質が効かないため、より強力な抗生物質を処方するということになっていきます。
- ふつう、より強力な抗生物質はより強力な副作用があることが多いものです。
- 副作用
- 腸内細菌
- 保険適用
- 指定された疾患以外の適用は保険適用ができません。
- 気管支炎や肺炎などの病名がないと国民健康保険などの保険が使えないのです。
- 保険適用ができないと、負担は医師の方にかかってくることがあり、それで嫌がる医師が多いこともあります。
イベルメクチン
2015年度ノーベル医学・生理学賞を受賞されました北里大学特別栄誉教授の大村智氏はゴルフ場近くの土壌中から新種の放線菌を発見されました。
その放線菌からつくられた駆虫剤イベルメクチンはアフリカの寄生虫による風土病の治療剤として実用化された抗生物質です。
世界でアフリカ、中南米など年間10億人に配られ、年間3億人を失明の恐怖から救っています。
また、熱帯マラリアにも効能が期待できるとの研究報告もでています。
この場合はマラリア原虫の方ではなく、マラリア原虫を媒介する蚊を殺すか弱らせるという作用があるそうです。
抗生物質のまとめ
病原微生物を殺す作用を持つ薬剤のことを抗菌剤といいますが、抗菌剤の中でも、微生物がつくった化学物質のことを抗生物質といいます。
抗生物質を微生物がつくった化学物質と限定するのは技術の進歩で微生物ではなく人間がつくった人工の化学物質がでてきたからです。
世界初の抗生物質であるペニシリンは青カビから発見されたことは有名です。
しかし、青カビは微生物の1つですし、カビを厳密にいうと真菌であり、菌の一種となります。
医師が風邪を引いたときなどに、安易に抗生物質を処方しないのは、効き目、耐性菌、副作用、腸内細菌、保険適用などの理由によるものです。
2015年度ノーベル医学・生理学賞を受賞されました北里大学特別栄誉教授の大村智氏が発見された放線菌による抗生物質イベルメクチンは年間3億人を失明から救っています。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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