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RNA
「桜の園」「かもめ」などを書いた19世紀のロシアの小説家アントン・チェーホフと若い法律家の会話。
チェーホフ「あなたは蓄音機(レコードプレーヤー)が好きですか?」
法律家「はい! たいへんに! すばらしい発明です」
チェーホフ「だが、僕は我慢できません」
法律家「なぜですか?」
チェーホフ「だって、あれは何も感じずにものをいったり、歌ったりするでしょう?」
なるほど、19世紀のレコード盤の音質が悪かったのでしょうね。
ちゃんと原音を転写できていないのですね。
19世紀のレコード盤も現在のCD、コンパクトディスク並の音質であれば、チェーホフも感動したかも。
転写といえば、RNAはDNAの遺伝子情報をちゃんと転写してタンパク質を合成しています。
もっとも、ちゃんと転写できないと、細胞が突然変異を起こすことになり、ガンができて困るのですが…。
RNAとは
RNA(ribonucleic acid)はリボ核酸と呼ばれるDNA(deoxyribonucleic acid)によく似た遺伝物質の核酸です。
RNAは生物の細胞の核や細胞質にある、タンパク質の合成に関係します。
また、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)のように、ウイルスの中にはRNAを遺伝子として持っているものもあります。
なお、ゲノム(genome)とはDNAのすべての遺伝情報のことです。
遺伝子(gene)と染色体(chromosome)から合成された言葉で、染色体にあるすべての遺伝子を指します。
RNAの働き
RNAは次の3種類があります。
- メッセンジャーRNA(mRNA)
- メッセンジャーRNAはDNAのアミノ酸を決める部分、つまり塩基情報をDNAから写し取ります。
- つまり、メッセンジャーRNAはDNAのゲノムからその生物特有のタンパク質を構成するアミノ酸の設計図を転写します。
- 現在、世界中で大流行している新型コロナウイルス感染症の予防ワクチンは遺伝子ワクチンが主流で、それもメッセンジャーRNAを利用するワクチンです。
- トランスファーRNA(tRNA)
- トランスファーRNAはメッセンジャーRNAの情報を翻訳します。
- そして、トランスファーRNAはその翻訳に従ってアミノ酸と結合して、アミノ酸をリボソームに運びます。
- リボソームRNA(rRNA)
- リボソームRNAはタンパク質と結合してリボソームを構成しています。
- リボソームRNAはトランスファーRNAが運んできたアミノ酸を翻訳情報に従ってタンパク質に合成しています。
このように、3種類のRNAはDNAのゲノムをその生物特有のタンパク質に変える働きを持っています。
リボソーム
リボソーム(ribosome)は生物のすべての細胞にある直径15〜30nmの微粒子で、RNAとタンパク質からできています。
なお、nmはナノメートルと読み、1nmは10億分の1mに相当します。
リボソームはDNAの設計図に従って、メッセンジャーRNAからの情報とトランスファーRNAと一緒にタンパク質を合成する翻訳を行います。
つまり、DNA上の情報はいったんメッセンジャーRNAに転写され、翻訳という過程をへてアミノ酸がたくさん連なったタンパク質が合成されます。
RNAのまとめ
RNA(ribonucleic acid)はリボ核酸と呼ばれるDNA(deoxyribonucleic acid)によく似た遺伝物質の核酸です。
RNAは生物の細胞の核や細胞質にある、タンパク質の合成に関係します。
RNAはメッセンジャーRNA、トランスファーRNA、リボソームRNAの3つのRNAがあり、DNAのゲノム(genome)をその生物特有のタンパク質に変える働きを持っています。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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