健康食品・サプリメントの泉

唾液(だえき)

古代中国の晋(しん)の政治家で武将の孫楚(そんそ)が友人の王済(おうさい)にいいました。

「人里離れたところに行って、石で漱(そそ)ぎ、流れに枕したりして暮らしたいよ」

すると王済が「君、それは『流れで漱ぎ、石に枕する』の誤りだろう」といいましたが、負けん気の強い孫楚は「石で漱ぐとは歯をみがくこと、流れに枕するとはを洗うことさ」といい返したそうです。

これは孫楚漱石(そんそそうせき)という、自分の失敗や負けを認めないこと、いい訳ばかりすることの四字熟語の語源になった話です。

いますね、今でもこんな人物は。

見苦しいし、人間に信用が置けないと私は思いますが、皆さんはどうお思いですか?

唾棄すべき人物であるとまでいうのはいいすぎでしょうか。

唾液(だえき)とは

唾液(だえき)は耳下腺(じかせん)、顎下腺(がっかせん)、舌下線(ぜっかせん)の唾液腺(だえきせん)から口の中に分泌される分泌物です。

ふつうの方は1日に1〜1.5ℓ程度の唾液(だえき)が分泌されます。

唾液(だえき)は大部分が水分で、そのほかにカルシウムなどの電解質、ムチンを含む粘液、アミラーゼなどの消化酵素を含む多くの酵素が含まれています。

唾液(だえき)の中に含まれる消化酵素のアミラーゼはデンプン麦芽糖やデキストリン、ブドウ糖へと分解し、体内に吸収しやすい状態にする酵素です。

唾液(だえき)の中に含まれるムチンはウナギなどの粘液やオクラ、ヤマイモなどのネバネバの成分であり、糖をたくさん含んだ糖タンパク質の混合物で、細胞の保護や潤滑油のような働きをする成分です。

唾液(だえき)のおもな役割

  1. 消化作用
    • 唾液(だえき)にはアミラーゼというデンプンを加水分解して麦芽糖やデキストリン、ブドウ糖に変える酵素が含まれています。
    • 大根、カブ、ヤマイモなどの野菜にもアミラーゼは食物酵素として含まれています。
  2. 潤滑作用
    • 唾液(だえき)は口の中を潤しています。
    • 唾液(だえき)はしゃべったり、食べたりしても硬いがやわらかい粘膜に当たって傷つかないようにしています。
  3. 咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)作用
    • 口の中の食物は咀嚼(そしゃく)することによって、唾液(だえき)と混ざって適当な大きさのかたまりになります。
    • 適当な大きさの食物のかたまりは飲み込みやすくなります。
  4. 軟化作用
    • 唾液(だえき)に含まれるムチンにより食物をやわらかくすることができます。
    • また、唾液(だえき)は食物を滑らかにして飲み込みやすくします。
  5. 生体防御作用
    • 唾液(だえき)に含まれるリゾチームは外から侵入してくる細菌などを防ぐ役割をする抗菌作用を持った酵素です。
    • また、唾液(だえき)に含まれるムチンなどは菌を凝集させ、菌塊とし、口内から排出する働きをしています。
  6. 消化粘膜の保護作用
    • 唾液(だえき)に含まれるムチンは粘潤性が高く、腸などの消化粘膜を保護します。
  7. 味覚作用
    • 唾液(だえき)は食物中の甘味、酸味、塩味、苦味、うま味といった5つの味質を溶解させます。
    • また、唾液(だえき)は舌の「味蕾(みらい)」と呼ばれる味覚受容器に届けて、味を感じさせます。
  8. 洗浄作用
    • 唾液(だえき)は、口の中を洗い流します。
    • 唾液(だえき)の分泌量が少なくなってしまいますと、口の中が汚れやすくなり、虫歯歯周病にかかり、口臭が臭うようになります。
  9. 緩衝作用
    • 唾液(だえき)は唾液(だえき)の中のイオンの働きによって口の中を中性に保とうとします。
    • 特に、食べたあとは虫歯菌などが食べカスを発酵させて酸をだし、口の中が酸性になりがちです。
    • 唾液(だえき)は口の中をいち早く中性に戻すことで、歯が溶けて、虫歯になるのを防ぎます。
  10. 再石灰化作用
    • 虫歯菌が食べカスを発酵させて出した酸によって歯のカルシウムなどのミネラルが溶け出します。
    • しかし、唾液(だえき)にはカルシウムなどのミネラルを歯に補充し、修復する働きがあります。

唾液(だえき)が減ると

ドライマウスは糖尿病腎不全ストレスや筋力の低下、薬剤の副作用などで唾液(だえき)の分泌量が減って、口が乾燥する疾患です。

また、唾液(だえき)は睡眠中にも分泌されています。

眠っているときに殺菌作用のある唾液(だえき)の分泌量が減りますと、ドライマウスになりやすくなります。

唾液(だえき)が減ると、口の中でミュータンス菌などの虫歯菌が繁殖して酸を出し、虫歯になりやすくなります。

唾液(だえき)が減るとほかに、歯垢(プラーク)舌苔(ぜったい)も細菌により腐敗・発酵して臭い口臭のもとになります。

女性の更年期障害では、ほてり、のぼせがおもな症状ですが、唾液(だえき)の分泌量が減ってのどの渇きである口渇(こうかつ)や、ドライマウスを訴える方もいます。

ドライマウスの治療はドライマウス専門外来があれば、そこで治療を行うことがベストです。

ドライマウスは歯科疾患になりますのでふつうは歯科で治療を行います。

唾液(だえき)のまとめ

唾液(だえき)は耳下腺(じかせん)、顎下腺(がっかせん)、舌下線(ぜっかせん)の唾液腺から口の中に分泌される分泌物です。

唾液(だえき)は大部分が水分で、そのほかにカルシウムなどの電解質、ムチンを含む粘液、アミラーゼなどの消化酵素を含む多くの酵素が含まれています。

唾液(だえき)には消化作用、潤滑作用、咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)作用、軟化作用、生体防御作用、消化粘膜の保護作用、味覚作用、洗浄作用、緩衝作用、再石灰化作用があります。

ドライマウスは糖尿病や腎不全、ストレスや筋力の低下、薬剤の副作用などで唾液(だえき)の分泌量が減って、口が乾燥する疾患です。

ドライマウスの治療はドライマウス専門外来があれば、そこで治療を行うことがベストですが、ドライマウスは歯科疾患になりますのでふつうは歯科で治療を行います。

なお、健康食品やサプリメントとしての消化酵素を含む酵素はあくまでも健康食品ですので、医薬品ではありません。

期待される効能もエビデンス(医学的根拠)が認められていません。したがって、効能を保証することはできませんのでご注意ください。

体調の悪い方、すでに疾患にかかっている方、妊婦の方、高齢者の方、児童などは摂取する前に必ず医師などの専門家にご相談ください

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