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肥満細胞
「父帰る」「恩讐の彼方に」などを書いた大正、昭和の小説家、菊池寛(きくちかん)はその顔にも似合わず、女性たちにいつも取り巻かれていました。
「つまり、彼の名前に女性たちはついてくるのだ」と世間がうわさしていると聞いた菊池寛は
「名前だって俺のものだ。俺のものにほれてくるなら、つまりは俺にほれているんだ」といいました。
確かにそうですね。
名前に価値がつくように努力したのは菊池寛ですからね。
ただ、女性たちにとっては名前とイメージに大きな落差があったのかも知れませんが…。
あんなすばらしい小説を書く人があんな顔をしているとは、なんてね。
ところで、肥満細胞も名前と実際の働きのイメージに大きなちがいがあります。
人間、肥満細胞がたくさんあるから太っているわけではないのですね。
肥満細胞とは
肥満細胞(ひまんさいぼう)はマスト細胞とも呼ばれ、鼻の粘膜や皮膚などの粘膜下組織や結合組織などにある、骨髄の造血幹細胞由来の細胞です。
肥満細胞は強い好塩基性を持ち、ヒスタミン、ヘパリン、セロトニン、ロイコトリエン、白血球招集因子などの丸い粗大顆粒を大量に含んでいます。
肥満細胞は19世紀のドイツの細菌学者パウル・エールリヒが栄養の顆粒を外部から取り込んでいる細胞という意味で、Mastzellen、つまり大食細胞と名づけたことに由来しています。
肥満細胞は肥満といっても、脂肪細胞の体脂肪や生活習慣病によるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の肥満とはまったく関係がありませんし、肥満であるから肥満細胞が増えるわけではありません。
肥満細胞の働き
肥満細胞は表皮のランゲルハンス細胞とともに炎症や免疫反応などの生体防御機構に重要な役割を持っている反面、ヒスタミンを産生して、アレルギー反応のもとにもなっています。
肥満細胞は免疫グロブリンE、つまりIgE抗体による1型アレルギー反応の主要な役割をしています。
肥満細胞表面にIgE抗体を保持することができるようになっていて、IgE抗体にアレルゲンと呼ばれる抗原が結合すると、肥満細胞内の顆粒のヒスタミンなどを放出します。
肥満細胞から放出されたヒスタミンなどの気管支平滑筋収縮作用、血管透過性亢進作用、粘液分泌作用などにより、アレルギー反応を引き起こします。
ヒスタミンは血管の透過性を高め、組織の代謝活動を円滑にしますが、過剰に分泌されると組織に浮腫(むくみ)を起こさせたり、平滑筋をけいれんさせたりするなど、アレルギー反応を起こさせます。
肥満細胞と白血球
肥満細胞は骨髄の造血幹細胞に由来する白血球系細胞ですが、マクロファージ(大食細胞)や樹状細胞と同様に組織に分布しています。
好中球やリンパ球などの白血球細胞は骨髄である程度成長して、放出されるのに対して、肥満細胞は未熟なうちから放出され、身体の各組織の中で成長します。
この成長度の違いで、白血球に分類されないことが多いのですが、起源が骨髄の造血幹細胞であることや免疫系の重要な働きをしていることから、白血球に分類する方もいます。
肥満細胞のまとめ
肥満細胞はマスト細胞とも呼ばれ、鼻の粘膜や皮膚などの粘膜下組織や結合組織などにある、骨髄の造血幹細胞由来の細胞です。
肥満細胞は強い好塩基性を持ち、ヒスタミン、ヘパリン、セロトニン、ロイコトリエン、白血球招集因子などの丸い粗大顆粒を大量に含んでいます。
肥満細胞はランゲルハンス細胞とともに炎症や免疫反応などの生体防御機構に重要な役割を持っている反面、ヒスタミンを産生して、アレルギー反応のもとにもなっています。
肥満細胞は19世紀のドイツの細菌学者パウル・エールリヒが栄養の顆粒を外部から取り込んでいる細胞という意味で、Mastzellen、つまり大食細胞と名づけたことに由来しています。
肥満細胞は肥満といっても、脂肪細胞の体脂肪や生活習慣病などによる肥満とはまったく関係がありませんし、肥満であるから肥満細胞が増えるわけではありません。
ところで、
ウクライナを侵略しているロシアが敗退して、この戦争が終わりますよう、切実に祈念いたします。
I sincerely pray for the end of this war with the defeat of Russia, which is invading Ukraine.
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